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溝切機



溝切機とは、田圃の水を管理するために圃上に溝を切る機械で、2サイクル・エンジン、または4サイクル・エンジンが使われる。

溝切機には、歩行型(後項図例)と乗用型がある。

溝切機の故障診断


◎溝切機の構造的特徴



溝切機一般に、エンジンは草刈機と同じものが使われる。

したがって、エンジンの始動方法も草刈機と同じである。

また、動力伝達方式も草刈機と同じで遠心クラッチが使われる。


遠心クラッチなので、エンジンが高回転になるとクラッチが繋がり、メイン・パイプ内のシャフトを介してギヤ・ケース内に回転が伝わる。

ギヤ・ケースは、ウォーム・ギヤなどを使い回転を下げる減速機になっているので、車輪は遅く回転する。

ギヤ・ケース内のギヤ等はグリース、またはオイルによって潤滑され保護されている。


オイル潤滑のものは、なるべく毎年ギヤ・オイルを交換する。

ドレン・ボルトの位置が分からない(無い)場合は、機械を逆さ向けて、オイル注入口からオイルを抜けば良い。



◎溝切機の故障診断



症状 原因 対処
車輪が回らない ①減速機のギヤ、またはベアリングの摩耗、破損
②クラッチ・シューの摩耗
③シャフト・スプラインの摩耗
①交換
②交換
③交換
ガラガラ音がする ①減速機のギヤ、またはベアリングの摩耗、破損
②シャフト・スプラインの摩耗
①交換
②交換
車輪が振れる ①車軸ベアリングの摩耗
②車輪穴と車軸の摩耗
①交換
②交換
オイルが漏れる(ギヤ・ケース) ①オイル・シールの劣化 ①交換
リコイル・スタータの紐が引けない ①エンジンの焼付き
②リコイル・スタータの紐の絡まり
①エンジンのオーバ・ホール
②巻き直し、交換
スロットル・レバーが動かない ①スロットル・ワイヤの膠着
②キャブレータのスロットル・バルブ膠着
①交換
②キャブレータ掃除
エンジンが始動しない、調子が悪い、
始動方法…
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作成日:2007/10