ユニバーサル・ジョイントのグリース・アップ(GF150)
ミツビシ・トラクタGF150で、ユニバーサル・ジョイントのグリース・アップです。
ロータリを地面まで下げたらゴム・カバーを捲り、頭部14㎜の固定ボルトを6本外し、上部カバーを外します。
下部にも同じカバーがありますが、これは外しません。
このトラクタは直装2点リンクなので、PTO軸(トラクタ側)とPIC軸(ロータリ側)の間隔がとても狭く、ユニバーサル・ジョイントも短く独特な形状になっています。
PTO軸側のグリース・ニップルにグリース・ガンのノズルを正確に当てる隙間がないので、ユニバーサル・ジョイントを外します。
後方にユニバーサル・ジョイントを引かないといけないので、PIC軸との摺動部のグリース・ニップルからグリースを注入しておきます。
エンジンを始動してロータリを少し上げたら、ユニバーサル・ジョイントを手で回してロックピンの向きを変え、掴み易い位置にします。
ロータリを地面まで下げてエンジンを停止したら、ロックピンを押しながらユニバーサル・ジョイントを手前(後方)に引きます。
このまま一気に外したいところですが、ロータリが下がった状態では、ユニバーサル・ジョイントを外す十分な空間がありません。
エンジンを始動してロータリを最上げ位置まで上げたら、ユニバーサル・ジョイントを下方向に向かって外します。
摺動面にグリースが行き渡っているので、ハンマで軽く叩けば簡単に外れます。
ロータリを上げて外すところが、3点リンクとは違いますね。
PIC軸と摺動する箇所には既にグリースを注入してあるので、残りの2箇所(十字ベアリング)にもグリースを注入しておきます。
十字ベアリングの4軸からグリースが出るまで注入します。
PTO軸が嵌る部分やロックピン回りにも注油しておきます。
2硫化モリブデン入りグリースを使っているので、どうしても黒く汚く見えてしまいます。
体が挟まれないように注意して、PIC軸にユニバーサル・ジョイントを入れます。
下方向からなので、若干やり難さはあります。
ユニバーサル・ジョイントが抜け落ちない事を確認しながら、ロータリを地面まで下ろします。
ロックピンを押し込みながら、PTO軸にユニバーサル・ジョイントを入れロックをかけます。
ロックピンの頭が出ていてロックされている事を必ず確認します。
後は、上部カバーを取り付けてゴム・カバーを下ろし完了です。