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ここだけの話



ここでは、「こんな事してしまってます」なんて事例を挙げています。
「農業機械の簡単メンテナンス」で記載している内容と合致しない事例をいくつか含みますが、あくまでここだけの話です。

※同じことを行って機械が故障しても、当サイトは一切責任を負いません。

管理機の動力伝達ベルトにコグ・ベルトが取り付いているのに、一般のVベルト(バンドーのレッド・ラベルなど)に交換してしまう。
このパターンは何度か見かけるが、極端にスリップしたりすぐに切れるなどの症状はないのでは…。
コンバインのファン・ベルト(Vベルト)にコグ・ベルトが取り付いているのに、一般のファン・ベルトに交換してしまう。
このパターンは何度か見かけるが、極端にスリップしたりすぐに切れるなどの症状はないのでは…。
井関のロータリで、#140の硬いギヤ・オイルを指定しているものがあるが、#80のギヤ・オイルに交換する。
何度か目撃しているが、問題が起こったなどの話は今のところ聞いたことがない…。#80のギヤ・オイルは、指定オイルより軟らかいのでオイル漏れする可能性はある。
2011/4…井関ロータリANR150のチェーン・ケースのオイルを交換(指定#140→#80)後、数日経過でオイル漏れをおこしたが、単にオイル・シールが劣化していたのか、またはオイルが軟らかすぎたのかは不明。
エンジン・オイルやミッション・オイルを、指定のものを使わず他社の類似品を使う。
多数目撃しているが問題が起こったなどの話はあまり聞いたことがない。粘度数と用途が合っていれば、他社のオイルを使用してもいいのでは…。明らかに用途が違うものは、当然ながら止めておくべきでは…。
使用例:HSTが付いた機械に、他社のパワー・シフト用のミッション・オイルを使う。



トラクターやコンバインのエンジン・オイル・エレメントを1000時間以上交換しない。。
たまに、そんな機械を見かけることがある。しかし、オイル・エレメントを交換しなかったせい(恐らく)で、クランク・メタルが破損してしまった事がある。他、ピストン・リングが折れたこともあり、いずれも汚れたオイルやオイル循環不良が原因では…。修理費がとても高額になるので、やはりオイル交換とオイル・エレメント交換は必須である。
あまり知られていないかも知れないが、オイル・パンの中にも交換不要のオイル・フィルタがあり、酷くなるとこのフィルタが目詰まりし、オイル循環不良になる可能性がある。
田植機の植付アームの注油で、グリース指定やオイル指定などあるが、関係なくエンジン・オイルを注す。
実際にはグリースなんて蓋を外さないと注せないので、エンジン・オイルで十分かもしれない…。植付フォークから少々の油が漏れだしても、使用前にしっかり注油しておけば良い。グリース指定の場合でオイルの入りが悪い時は、針金で突っつきながら行うとエアが抜けるので入れ易い。植付アームの内部部品はどのみち摩耗していくものなので、やるならしっかりやる、やらないならやらないで、簡単な延命措置で使えるところまで使う。
また、オイルを何年も注していないと、早々にカムが摩耗したり植付ロッドが膠着したりする。
ガソリン・エンジンで指定と違うプラグを使う。
基本的に、ピストンに接触しなければ問題なくエンジンは始動する。たまに不発になるなど、微妙に調子が悪くなるが、そのまま使い続けても機械が壊れるなど極端な問題が起こる訳ではない。しかし、レジスタ・プラグ指定(Rの付いたもの)のエンジンには、レジスタ・プラグを取り付けるべきでは…。
専用のエア・クリーナを使わず、キッチン・スポンジなどを使用する。
これは、明らかにエンジンの調子が悪くなる場合と何ともない場合がある。したがって、エンジン音に変化がなければ問題ないのでは…。スポンジの目の細かさが違えばゴミ埃を取る能力は変わるし、空気の吸入量が大きく変わると当然ながら混合ガスの割合(空気:燃料)も変わり調子が悪くなる。そして、目が粗いとゴミがシリンダ内部まで入り、シリンダ内を傷付ける可能性がある。実際は、エア・クリーナ無しで使い続けてエンジンが焼けたという話は殆ど聞かないが、理屈からしてエンジンの寿命を縮めているのは間違いない。
コンバインで、W800(バンドー)を指定しているところにレッド・ラベル(バンドー)を取り付けてみる。
これは、取り付け箇所(負荷の大きい箇所)によっては、5~10反しかもたないことがある。脱穀クラッチ・ベルト、扱ぎ胴ベルト、ミッション・ベルトなどの負荷が大きく交換し難い箇所は、W800(バンドー)などの指定の強いベルトを取り付ける。交換し易い箇所ならレッド・ラベル(バンドー)やオレンジ・ラベル(ミツボシ)でも良いのでは…。
スパーク・プラグの隙間が0.6~0.7㎜なんて言っているけど、駄目なものは新品に交換したほうが確実。
そもそも隙間調整するより交換したほうが確実…。過去に、新品から数十分使っただけで突然火花が飛ばなくなる不良品があった。
農機に使われるセンサは、類似品を通販などで購入して使う。
センサとしてよく使われる可変抵抗器は、メーカーで専用部品を注文すると高額なので、通販などで可変抵抗器を購入して取り付くように改造する。抵抗値、機械的回転角、変化特性が同じものを使えば、特に問題なく使える。
チューブレス・タイヤをチューブ入りタイヤにする。
管理機などに使われるチューブレス・タイヤが、空気圧不足で使用し続けたことにより、泥などでビート部(ホイール・リムに接する面)が痛み空気漏れ(パンク)する場合に、タイヤを変えずして修理する方法。
リム・バルブを切断して取り外し、代わりにチューブを入れる。何よりチューブを入れて修理したほうが安いし確実なので、どこの修理業者も行っていると思う…。
当然だが、自動車のように高熱、高負荷、高回転などの条件下では通常行わない、農業機械ゆえに可能な技である。
ホーム・センタなどで売られている安価な自動車用の開放型バッテリを使う。
殆どの場合、3年くらいは問題なく使用出来る。 しかし、実際にあった話で、購入して取り付けてみたらバッテリが弱くエンジンが掛からないなんて事も…。通常、保証期間があるので期間内であれば特に心配する必要はないが、基本は製造年月日を確認して古くないものを選ぶ。
ちなみに、どこのバッテリが一番長持ちするかと聞かれたら、10年くらい使用出来ているクボタ純正バッテリを何度も目撃している事実からして、贔屓目なしで私は農業機械メーカの純正バッテリと答える。高価な農業機械用バッテリ(半密閉型メンテンス・フリー)だけあって、サルフェーションが殆ど発生しない。



作成日:2010/12