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チェーン・ソー修理

スタータの紐が戻らない(G2551) / エンジンが始動しない(CSE3501、ME230T)



G2551 リコイル・スタータ 分解後 スプリング 破損ゼノア・チェーン・ソーG2551で、リコイル・スタータの紐が戻りません。

リコイル・スタータを外しリールを手で回してみると、スプリングが効いている感覚がありません。

リールを外してみると、スプリングが折れています。

G2551 リコイル・スタータ スプリングASSYスプリングASSYです。

部品はこの状態で届くので、袋から出す時に落としてスプリングをばらさないように気を付けます。

G2551 リコイル・スタータ スプリングASSY 取り付け後スプリングASSYをゆっくり慎重に取り付けます。

G2551 リコイル・スタータ リール 取り付け前 リールと紐も交換です。

左写真のように、先に紐を通して結び目を作っておきます。

G2551 リコイル・スタータ リール 取り付け後軸部に薄くグリースを塗付し、リールを取り付けます。

リールを小刻みに動かしながら軽く押さえ込み、しっかり奥まで入った事を確認出来たら、つまりリールの切り欠き部にスプリングのフックが入った感覚を覚えたら、スクリュを締めてリールを固定します。

後は、左写真のようにリール外周の切り欠き部(U部)に紐を引っ掛けて、リールを押さえながらリコイル・スタータ本体を回してスプリングを巻いていけば、スプリングが戻る力で紐は巻けますね。



CSE3501 マフラ 取り外し後共立チェーン・ソーCSE3501で、エンジンがかかりません。

潤滑剤を直接シリンダ内に吹き付けてクランキングしても、「プスッ」とも言いません。

点火系に問題がないのに初爆が全くない状態なので、ピストンを確認するため、チェーン・カバーを外しマフラを外します。

CSE3501 ピストン 縦傷 焼き付きピストンに深い縦傷が多数入っています。

所謂、エンジンが焼き付いた症状です。

これではエンジンがまともに始動するはずありません。

ピストン(リング含む)とシリンダ(ガスケット含む)を交換しないと直りません。



ME230T キャブレータ 取り外し後 インシュレータ 破損マキタ・チェーン・ソーME230Tで、エンジンがかかりません。

しつこくクランキングすれば、初爆くらいはします。

キャブレータを外してみると、インシュレータが破損しています。

このチェーン・ソーのキャブレータは、直接シリンダに取り付いて固定されている訳ではなく、インシュレータと樹脂カバーを挟んだ上、樹脂カバーに取り付いて固定されているのです。

したがって、これが今回の原因です。

ME230T キャブレータ インシュレータ 取り外し後インシュレータを取り外します。

インシュレータは、6角穴付きボルト2本でシリンダに固定されています。

ME230T 取り外し後 インシュレータ 破損取り外したインシュレータです。

ME230T 取り付け前 インシュレータ新品のインシュレータです。

ME230T インシュレータ 取り付け後左写真のように、インシュレータの吸入口の部分を樹脂カバーに入れて、樹脂カバーと一緒に取り付けます。

後は、キャブレータを取り付けて元に戻していくだけです。