エンジン不調(TR60)
クボタ管理機TR60で、エンジンの調子が悪いです。
中~高回転は問題ないのですが、アイドリング状態でハンチングします。
という事でキャブレータを取り外し分解掃除をします。
エア・クリーナの吸入口の蓋は、割れていたため最初に外してあります。
取り外したキャブレータとエア・クリーナです。
他はチョーク・レバーとインシュレータ、燃料コックの固定ネジなどです。
キャブレータを取り外す前に、燃料コックのフィルタとストレーナ・カップをきれいに掃除しました。
キャブレータのフロート・チャンバ・ケースを外してみると、そこそこ汚れています。
とりあえず部品を全て外します。
フロート・チャンバ・ケースの内面にこびり付いた汚れは、キャブレータ・クリーナを吹き付けてからマイナス・ドライバで削り取ってきれいにします。
ここから掃除後の写真が続きますが、低速のハンチング症状は主にエア・ジェット、パイロット・ジェット、スロー・ジェット間の詰まりが原因です。
ベンチュリの右側に2つの小さな穴がありますが、上にある方が低速時に影響するエア・ジェットです。
ボディの上側で頭部プラス・ネジ(栓)を外すと奥にパイロット・ジェットが見えます。
これは外す必要ありません。
よくある頭部マイナス・ネジで、この穴の栓を兼ねているタイプのパイロット・ジェットではありません。
キャブレータ・クリーナのノズル先端をエア・ジェットに真っ直ぐ入れて吹き付けます。
左写真ではパイロット・ジェットの上にキャブレータ・クリーナのノズルが見えています。
ベンチュリのアイドリング・ポートにキャブレータ・クリーナの洗浄液が出てきますが、ここは滅多に詰まることはないと思います。
今度はキャブレータ・クリーナのノズル先端をパイロット・ジェットに真っ直ぐ入れて吹き付けます。
この穴からスロー・ジェット(後項写真)までがよく詰まります。
メイン・ジェットを外すと奥にスロー・ジェットが見えます。
パイロット・ジェットから左写真のスロー・ジェットにキャブレータ・クリーナが出てくると、穴が通った事になります。
何度か吹き付け暫く待ちます。
今回の低速時のハンチング症状はこの部分の詰まりが原因です。
ニードル・バルブは左写真のようにフロート引掛け部であるプッシュ・ピンが、内蔵スプリングによって外へ押されているタイプです。
指で押し込んでいたプッシュ・ピン(前項写真)を離したら内蔵スプリングの力によって戻ります。
キャブレータ・クリーナを吹き付けプッシュ・ピンがスムーズに出入りするか確認します。
キャブレータの分解掃除を終えてフロート・チャンバ・ケースを取り付けるところです。
外した部品等を全て取り付けた後、ハンチングが直ったのを確認できたのでこれで良しです。