火がすぐ消える(NCD70DF) / 水分値異常(EC430SR) / バーナ分解掃除(SP121A)
山本乾燥機NCD70DFで、火が点いても直ぐに消えてしまいます。
E16:バーナ異常と表示されます。
光量センサの汚れや燃料にエア混入で起こる症状と同じですが、共に異常なく、このエラー表示だと、バーナの噴口に小さなゴミが付着して、噴射状態が悪くなっている可能性があります。
遠赤外線バーナの噴射装置カバー取り外し、噴射装置をごっそり取り外します。
噴射装置は、頭部10㎜のナット3本で固定されています。
中央に見えるのが噴口です。
16㎜のプラグ・レンチで噴口を取り外します。
この時、アークの位置がずれないように気を付けて行います。
噴口です。
フィルタは正ネジになっているので、プライヤなどで軽く挟み、左に回して取り外します。
噴射弁と分配弁は、6角穴付きボルトで固定されています。
分配弁に縦溝が3本切ってありますが、この溝によって適正な噴射角度になります。
噴射角度が悪いと火が消えてしまいます。
噴射弁、分配弁、フィルタを潤滑材できれいに洗浄します。
僅かなゴミも付けてはいけません。
組み付け時は、6角穴付きボルトの締め過ぎに注意します。
5~6割くらいの力で、軽く締まる程度で十分です。
金子乾燥機EC430SRで、張り込み直後から水分値が14.7%になってしまう症状です。
もちろん、テスト・モードではありません。
検出器を取り外し、状態を確認します。
まず、ブラシを外します。
次に、この状態で昇降機の検出器取付部にテープを張り、籾がこぼれないようにします。
通風循環を行ってみたら、検知ロール軸が回っていません。
つまり、新しい籾の水分を測定出来ていないということです。
前回の乾いた籾が残っていて、その籾の水分値が表示されたのでしょう。
出力電圧を測定してみると、200Vを少し下回っていますが問題ない値です。
検出器のカバーを外して、配線回りを確認しても問題はありません。
特に問題ないみたいです(同一機にて同等の値)。
検出器の歯車の破損を考えましたが、予備で持っていた中古の検出器にコネクタを差し込み動作確認したら、異常なくモータが回り検知ロール軸も回ったのでこれを昇降機に取り付けます。
29%と高い値でしたが、現在の水分値が表示されました。
携帯の水分計で測定しても同じような水分値だったので、とりあえず良しとして中古の検出器に交換です。
一心号(金子)SP121Aで、火が点かないためバーナの分解掃除です。
ヒータ・コードのニクロム線の赤熱と、燃料がきているかの確認が出来たらバーナの煤詰まりと判断できます。
バーナを取り外して分解してみると、ポット式バーナだけあって凄い量の煤の溜まっています。
程々に掃除し元に戻します。
ヒータ・コードは要交換状態でしたが、何とか点火しました。
部品供給が終了している機械なので、ダメなら着火マンなどで点火させるしかありませんね。
消火装置のバイメタルも切れてないので、貯水カップに水を入れる意味がなく空ののままです。
したがって、送風機ベルトが切れたり外れたりする、または停電などで乾燥機が異常停止した時の事を考えると、人目が届かない夜間は危険過ぎて使えません。