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籾摺機、選別計量機修理

モータが回らない(GPA335) / ブザー音量が小さい(KR2500A)



GPA335 Vベルト 取り外し後サタケ選別計量器GPA335で、うなり音が出てモータが回りません。

Vベルトを外した状態でスイッチを入れると、モータは問題なく回ります。

原因は未熟米スクリュです。

未熟米スクリュのプーリが手で回りません。
手で回せないようでは、モータの力では回せません。

GPA335 未熟米スクリュ 掃除口蓋 取り外し後未熟米スクリュの掃除口蓋を外してみると、スクリュが錆びまるけです。

毎年使用している計量機ですが、どうしてこんなに錆びているのか不思議です。

詰まっている感じではないので、ベアリングが回らないということになります。

GPA335 横倒し選別計量機を横に倒し、底板を外します。

底板はプラス・ネジ(ビス)で固定されています。

GPA335 未熟米スクリュ プーリ未熟米スクリュをごっそり外します。

固定ネジは2本です。

左写真で分かるように片方はアース線と、もう片方は既に外している掃除口蓋と兼用で固定されています。

GPA335 未熟米スクリュ 上部 軸受け左写真は、未熟米スクリュの上部の軸受けです。

軸受けを外さなくても未熟米スクリュは外せますが、後で上から中心のブッシュ(消耗品)にグリースを注入しておきます。

GPA335 未熟米スクリュ未熟米スクリュを下から引き抜きます。

左写真の状態で抜けてきます。

GPA335 未熟米スクリュ 取り外し後 本体側未熟米スクリュを引き抜いた後の計量機側の状態です。

見て分かるように単純な構造です。

仮に掃除口蓋を外して使用しても、そこから未熟米(小米)が出てくるだけで問題なく使用できます。

GPA335 未熟米スクリュ ベアリング・ケース側未熟米スクリュは、水に浸かって錆びたような感じにも見えます。

保管してあった場所は湿気が酷いらしく、それが原因でしょうか…。



GPA335 未熟米スクリュ ベアリング・ケース プーリ 取り外し後頭部10㎜の固定ボルトを外し、ギヤ・プーラを使ってプーリを外します。

プーリを外すとベアリングが見えます。

GPA335 未熟米スクリュ ベアリング・ケース 掃除後コンプレッサでエア吹き洗浄し、潤滑剤を吹き付けたところです。

潤滑剤は気休めで、後で分かったのですが無意味で不必要でした。

GPA335 未熟米スクリュ ベアリング・ケース 取り外し ギヤ・プーリギヤ・プーラを使い、ベアリング・ケースからスクリュを抜きます。

軸頭のネジ山を潰さないために、平座を当てて使用します。

アルミのベアリング・ケースなので、割らないように慎重に行います。

GPA335 未熟米スクリュ ベアリング・ケース 取り外し後割と簡単に外れました。

スクリュ全体の錆びは落とさなくても問題ありませんが、ベアリング・ケースに隠れる部分だけは耐水ペーパで磨いておきます。

GPA335 未熟米スクリュ ベアリング・ケース 腐食ベアリング・ケースはそれなりに腐食していますが、全く問題ありません。

穴用スナップ・リングを外し、ベアリングを外します。

ベアリングは軸の挿入穴から金属棒をあてがい、その上をハンマで叩けば簡単に外せます。

GPA335 未熟米スクリュ ベアリング・ケース ベアリング 取り外し後見た目ではベアリングの膠着具合が伝わりませんが、内輪が少しも回りませんでした。

ベアリング・ケースの内部表面をウエスできれいに拭いて、新品ベアリングを打ち込み易くするため、ベアリングが取り付く面全体に潤滑剤を吹き付けておきます。

そして、新品のベアリングを取り付けます。



KR2500A 操作パネル 基板タイガー選別計量機KR2500Aで、ブザー音量がとても小さいです。

音は出ているので、ブザー穴に埃が詰まっていないか確認します。

操作パネルはプラス・ネジで留まっているだけなので、それを外します。

KR2500A 操作パネル ブザー 埃 詰まりやはり、ブザーの穴に埃の塊がへばり付いていました。

KR2500A 操作パネル ブザーラジオ・ペンチで引っこ抜きます。

その後、動作確認したら音量が戻りました。