玄米屑米が漏れる(NPA45V)
サタケ選別計量機NPA45Vで、糠受け箱とモータ回りに玄米や屑米が落ちてきます。
スクリーン・ベースのフェルト・シートの交換になります。
選別網(スクリーン)とスパイラルを上に引き抜いて外したら、頭部10㎜の固定ボルト3本を外してスクリーン・ベースを取り外します。
左写真は、落ちていた多くの玄米を手で適当に掃き出した後のものです。
通常は、糠だけが落ちるようになっています。
塗装が落ちて金属光沢のある面が、フェルト・シートの摺動面です。
スクリーン・ベースのフェルト・シートが切れたり薄くなったりすると、この摺動面に隙間が出来て玄米が漏れるようになります。
取り外したスクリーン・ベースを逆さ向けます。
フェルト・シートが完全に切れた訳ではないですが、やはり摩耗して部分的に薄くなっています。
頭部8㎜の固定ボルトを外して、底面のフェルト・シートを剥がします。
そして、玄米が漏れる原因になっている外周面のフェルト・シートを剥がします。
フェルト・シートは両面テープで貼り付けてあるので、どうしてもテープがきれいに剥がれず残ります。
テープ剥がし剤やパーツ・クリーナなどを吹き付け、スクレーパで両面テープの残りカスを取ります。
この作業を怠ると全てが台無しになるので、完璧に取り除いてきれいにします。
ちなみに、この作業はカップ・ブラシ・グラインダで行うのが一番早いです。
油分があってもいけないので、パーツ・クリーナ等で洗浄しウエスでしっかり拭いておきます。
これで、新品のフェルト・シートを貼り付けれる状態になります。
よく見ると、屑米や糠などが隙間に入り込んで、フェルト・シートが取り付く面が僅かに膨らんでいます。
より完全な円筒である事が理想なので、出来る範囲で修復します。
隙間に入り込んだ屑米や糠を出来るだけ除去します。
金属棒などをあてがって、その上をハンマで軽く叩いて修復していきます。
強く叩いて楕円にならないように気を付けます。
軽く引っ張りながら貼っていきます。
最後まで届くか、また引っ張りすぎてないか途中で何回か確認しながら慎重に張っ貼っていきます。
屑米を掃き出すシートが1つ破れていたので交換です。
全て(3つ)交換です。
スクリーン・ベースを取り付けます。
固定ボルト(頭部10㎜)3本を締め過ぎて折らないように注意します。