吹け上がらない(MA261MP) / キャブレータのダイヤフラム交換と調整(NB3220)
三菱草刈機MA261MPで、エンジンはかかるがすぐに止まってしまう、吹け上がらない症状です。
持ち込まれる前に、自分でプライマリ・ポンプを交換(穴が開いたらしい)し、燃料フィルタを掃除してあるとの事です。
見た感じ古い機械ではないのでダイヤフラムの硬化はなさそうですが、一応キャブレータを外して確認します。
ダイヤフラム・メタリングを破らないように慎重に捲ってみると、水が混入している事が分かります。
これが原因ですね。
キャブレータ・クリーナを吹き付け掃除します。
特にニードル・バルブ回りを掃除し動きを確認し、メイン・ノズルや燃料の通り道もコンプレッサを使いエア吹き洗浄します。
メイン・ノズルのアジャスト・スクリュも外さず(触らず)さらっと掃除しただけですが、まあ大丈夫なので、キャブレータを組み付けエンジンに取り付けます。
燃料フィルタはエア吹き掃除してあるとの事ですが、一応これも外して、燃料ホースの中と共にコンプレッサを使いエア吹き掃除します。
タンク内の燃料は全て廃棄し、新しい燃料に交換です。
左写真のように、燃料ホースの中をエア吹き掃除します。
案の定水が入っていましたが、きれいに飛ばしたのでOKです。
燃料フィルタと燃料ホースを取り付けたら、エア・クリーナを取り付け蓋を嵌めます。
エンジンを始動し高回転にすると吹け上がりがもたついたので、左写真のように、精密ドライバ(-)を使いアジャスト・スクリュを少し調整します。
本の僅か(数度)左に回し燃料を濃くしたら、もたつき感もなくなり調子良く吹け上がったので良しとします。
またアイドリングも安定しているし、スロットル・レバーを目一杯上げた時の最高回転数も極端に高くないのでOKです。
ロビン草刈機NB3220で、エンジンが吹け上がらない症状です。
燃料がエア・クリーナ側に漏れてきてもいるので、キャブレータを外して分解しダイヤフラムの確認をします。
ダイヤフラム・メタリングの硬化が原因です。
吹け上がらないのも、燃料がエア・クリーナ側に漏れてくる(オーバ・フロー)のも、これが原因です。
折角キャブレータを分解したので、ついでにキャブレータを掃除しておきます。
左写真のように、アジャスト・スクリュを外してその取付穴からキャブレータ・クリーナを吹き付け、特にメイン・ノズルを掃除しておきます。
ダイヤフラム・メタリングだけでなく、ダイヤフラム・ポンプも交換します。
ガスケットとセットで交換です。
また、燃料ホースも硬化していて外す時に破れてしまったので交換です。
部品交換と掃除を終えて組み付けたキャブレータをエンジンに取り付け、スロットル・ワイヤと燃料ホースを取り付けます。
エンジンを始動し、左写真のようにアジャスト・スクリュを回して、どの回転域でもエンストしない、また調子よく吹け上がる位置を探ります。
スロットル・レバーを目一杯「高」まで上げ、最高回転数の変化を確認しながら共にいい位置を探り調整します。
アジャスト・スクリュを回す事でエンジンの調子と最高回転数が変わりますが、最高回転数をMAXまで上げずにやや抑えた調整にします。
最高回転数を上げ過ぎると、スロットル・レバーを目一杯「高」にした時にエンジンにかかる負担も余計に上がるので、結果的に焼き付く可能性も上がってしまうのです。