ドライブ・ギヤ・ボックスのメンテナンス(WM736A、AZ736B) / ナイフが回らない(WM736A)
オーレック・ウイング・モアWM736Aで、前輪のドライブ・ギヤ・ボックスのメクラ蓋外れです。
これは、ドレン・ボルトを外さずにグリース・アップした事が原因です。
メクラ蓋がないまま使い続けると、ドライブ・ギヤ・ボックスにゴミが入ってベアリングやギヤの損傷に繋がります。
ドレン・ボルト(頭部12㎜)を外して、ボルト穴から新しいグリースが出るまでグリース・アップし、その後ドレン・ボルトを取り付けます。
メクラ蓋が外れるという事は、ドライブ軸や前輪軸のオイル・シールも外れる可能性があるので、必ずドレン・ボルトを外してからグリース・アップをします。
これは後輪のドライブ・ギヤ・ボックスも同じ事です。
共立ウイング・モアAZ736B(オーレックWM736B)で、前輪のドライブ・ギヤ・ボックスに入る動力伝達軸への注油です。
全体をきれいに洗車し、シャフト・カバーを外します。
左写真で分かるように、ユニバーサル・ジョイントのブーツが破れて土が入っています。
また、ジョイント・パイプのゴム・カバーも捲れて、この中にも土が入って錆びています。
付着している土は、コンプレッサでエア吹きして簡単に落としておきます。
本来なら部品交換したいところですが、ドライブ軸の回転が遅い事と、十字ベアリングを使っていないユニバーサル・ジョイントという事なので、シーズン毎にグリースを塗付するなど注油して延命します。
ジョイント・パイプにジョイントが楽に入る事が重要です。
ユニバーサル・ジョイントの動きやジョイント・パイプの入りが悪くなると、刈り高さを変える時に刈り高さ調整レバーへの負荷が増し、刈り高さ調整レバーの損傷に繋がります。
破れたブーツとゴム・カバーをそのまま被せ、シャフト・カバーを取り付けます。
ちなみに、ユニバーサル・ジョイントのブーツ単体では部品発注が出来ません。
シャフト・カバーを止めているUナット(頭部12㎜)は、シャフト・カバーが動く事を考慮して取り付けます。
オーレック・ウイング・モアWM736Aで、ナイフが回らない症状です。
ナイフ・クラッチ・ワイヤが切れたのが原因です。
Vベルト(コグ)の摩耗もあったので、少し強めに張るように調整しています。
Vベルト交換時は、ナイフ・クラッチ・ワイヤの張りを調整し直します。