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ポンプ、噴霧機、散布機修理

ピストン軸から水漏れ(SH-8) / メカニカル・シール交換(SU50V)



SH-8 ピストン軸回りダイシン背ノウ形噴霧機SH-8型で、レバーを倒し圧力をかけるとピストン軸回り(左写真スプリング回り)から水が漏れてきます。

これは、ピストン軸下部にあるワン皮パッキンの劣化が原因です。

ピストン軸を引き抜くため、ポンプ・プライヤでピストン軸の抜け止め金具(正ネジ)を外します。

SH-8 ワン皮パッキン 劣化ピストン軸を外してみると、やはり!?ワン皮パッキンは劣化しています。

このワン皮パッキンを交換します。

SH-8 ワン皮パッキン 取り外しワン皮パッキンを外します。

最初に割りピンを外す必要がありますが、腐食してラジオ・ペンチで抜き取る事ができず、ピン抜きポンチで抜き取りました。

腐食した頭部10㎜(軸部6㎜、ピッチ1.0㎜)のナット2本も腐食していました。

SH-8 ワン皮パッキン 交換新品のワン皮パッキンを取り付けるとこんな感じになります。

1つだけ厚さの薄いナットとのW締めになります。

2つのナットの締め付けは、力をかけず割りピンが通ればOKです。
また、ナットはステンレスが望ましいです。

ワン皮パッキンは破れ易いので、ピストン軸の挿入は気を付けて行います。

また、パッキン外周にリチウム・グリースで良いので、薄く塗付してから挿入するといいかと思います。



SU50V ポンプ・ケース 分解工進パブール・ポンプSU50Vで、メカニカル・シールの交換です。

まだ水漏れもなく交換する必要はないのですが、諸事情があり交換します。

頭部17㎜のボルト4本を外しポンプ・ケース(渦巻室含む)を取り外します。

SU50V インペラ 取り外しインペラを取り外します。

どうやって取り外すのが正解か難しいところですが、私はシャフトをパイプ・レンチで固定し、インペラにバールを2本を引っ掛け、じわりと回して外しました。

インペラは破損し易いので、2本のバールに均等に力を加える、つまりインペラが割れないように力を分散させて回すという事です。

逆ネジなので右回しで緩みます。

SU50V インペラ 内側このようにインペラのネジ部は逆ネジなので、取り付ける時は左回しになります。

SU50V メカニカル・シール 取り外し前インペラを外した後は、メカニカル・シールを取り外します。

SU50V メカニカル・シール 取り外しメカニカル・シールを外します。

トラクターのオイル・シールとは違って簡単に外せます。

膠着が酷く外れない場合は、マイナス・ドライバの先端をハンマを使って差し込み、起こしながら外していきます。



SU50V シャフト 取り外し後ベアリングも交換するのでシャフトを取り外します。

プーリ側の穴用スナップ・リングを外し、インペラ取り付け側の軸頭を、銅ハンマなどをあてがいハンマで叩けば抜けます。

ネジ山を潰さないために銅ハンマを使います。

SU50V メカニカル・シール 取り付け前 下処理メカニカル・シールが取り付く箇所を、潤滑材を吹き付け耐水ペーパできれいに磨きます。

最後は、コンプレッサでエア吹きしておきます。

SU50V メカニカル・シール 取り付け グリース 塗付シャフトを取り付けたら、リチウム・グリースを塗付しメカニカルシールを取り付けます。

シリコン・グリースでもOKです。

SU50V メカニカル・シール 取り付け後メカニカル・シールの取り付けにハンマは必要ありません。

向きを間違えないように気を付けて、手で確実に取り付けます。

後は、インペラ、渦巻室、ポンプ・ケースを組み付けて完了です。