油圧ベルト交換(MPR5) / 植付部が作動しない(MPR505) / 植付駆動シャフト変形(SPJ500) / HST中立調整(SPU65)
ミツビシ田植機MPR5で、油圧ベルトの交換です。
コグ・ベルト(走行)の奥に付いているSA24のVベルトですが、このベルトが切れると苗載せ台が上がらなくなります。
左写真は、ベルト交換を終えたところです。
ミツビシ田植機MPR505で、植付部が作動しません。
植付ワイヤはスムーズに動きますが、ドグ・クラッチ・レバー軸が膠着してクラッチが入らなかったようです。
レバー軸に潤滑剤を注し、レバーに適当なあて物をあててハンマで軽く叩くと、膠着が取れてクラッチは入ります。
以後、エンジンを始動してレバーの入り切りを何回か繰り返し膠着をなくします。
クボタ田植機SPJ500で、植付駆動シャフトの変形です。
ユニバーサル・シャフトの摺動部がサビで膠着していたため、苗乗せ台の昇降時に駆動シャフトに無理な力がかかったようです。
駆動シャフトを交換した後は、ユニバーサル・シャフトの摺動部(スプライン部)にしっかり油、又はグリースを注しておきます。
どこの田植機でも、この部分の注油は大事です。
クボタ田植機SPU65で、HST中立調整です。
主変速レバーが中立位置なのにじわりと前進してしまうので、前進しないように調整します。
リンク・ボール・ロッドの寸法が約93㎜(基準値)になっているか確認します。
このベアリング・ボルトを緩めて調整する訳ですが、調整はエンジンを始動して行うので、本機が動く可能性がある事を念頭において気を付けて行います。
調整時の条件は、平坦なコンクリート地面の上で副変速レバーを「圃場作業」、主変速レバーを「中立」、エンジン回転を全開にします。
エンジンを始動せずにベアリング・ボルト(頭部14㎜)を緩めます。
この機体は調整ボルトがない型ですが、微調整し易くなるかと思い、調整ボルトとしてM8ボルトを入れてみましたが実際は必要ありませんでした…。
また、調整時はちょうど左下あたりでファンが回転しているので、手を当てないように十分注意して行います。
主変速ロッドのターン・バックル(左写真、中央)のロック・ナット(頭部14㎜)を緩めます。
ここから、エンジンを始動して前項の調整時の条件にして調整に入ります。
主変速レバーを中立にしたままで機体が停止するように、主変速ロッドのターン・バックルを回します。
調整出来たら、ターン・バックルのロック・ナットを締めます。
そして、操作アームの凹部にベアリングを合わせて頭部14㎜のベアリング・ボルトを締め付けます。