途中で走行できなくなる(PQZ4)
イセキ田植機PQZ4で、植付作業の途中で走行出来なくなります。
田圃に駆け付けて、実際に乗ってみるとすぐには症状が出ず、とりあえず数分様子を見てみると、確かに途中で走行出来なくなります。
エンジンを停止し、ミッション・ベルトの状態を確認しましたが問題ありません。
この時エンジンを止めてから数分経過していたのですが、再びエンジンをかけると少しだけ走行出来る状態だったので、とりあえず田圃から出しました。
走行出来なくなった時に、HSTポンプ回りからエア噛み音が出ていたので、足マットを外してミッション・オイルの給油栓を外し、給油口からミッション・オイルの色を確認してみると、やはり真っ白です。
という事で、すぐ入院です。
ミッション・ケースの最下部にあるドレン・ボルトを外します。
モンキ・レンチで外します。
左写真を見て分かるように、ミルクのような色になっています。
ミッション・オイルにエアが混じり続けると、このようになります。
諸事情があり、無駄にオイルだけ交換するはめになってしまったのですが、当然それだけでは直りません。
ミッション・ケース底にある吸入フィルタを確認します。
指で引くだけで外れる構造のフィルタですが、食い込んでなかなか引き抜けません。
ラジオ・ペンチとマイナス・ドライバを使って外してみると、目詰まりして変形したフィルタが出てきました。
HSTモータ(油圧ポンプ)が回ると、フィルタを介してミッション・オイルが吸い込まれる訳ですが、目詰まりで十分な油量を吸い込む事が出来ず、負圧でフィルタが変形してしまったという事です。
これが、今回の症状の主な原因です。
掃除でも直りますが、これは流石に交換です。
検油ボルトは、ミッション・ケースの左側にあります。
ミッション・オイルは、このボルト穴からが出てきたら適量です。