燃料漏れ(KL270、KL50H) / 燃料ホース交換(GL200)
クボタ・トラクタKL270で、燃料漏れです。
サイド・カバーを外してエンジンを始動してみると、噴射ポンプに接続されている燃料ホースから燃料が漏れてきます。
燃料ホースの破れが目視で分かります。
コルゲート・チューブで覆われる手前辺りです。
コルゲート・チューブを捲り、パーツ・クリーナで洗浄します。
現場なので、燃料ホースが接続されている継手回りだけをきれいにします。
ホース・バンドはネジを緩め、継手位置からずらします。
配線等が留められているフレームは邪魔なので、頭部12㎜の固定ボルトを2本外し、そのフレームを先に外しておきます。
燃料ホースを外します。
プライヤで軽く掴んでグイグイ回し、へばりつきを取ってから引き抜きます。
燃料ホースを外したら継手回りの汚れをウエスできれいに拭き取り、さらに潤滑剤で洗い流します。
燃料ホースを外したら、燃料ホース差込口回りの汚れをウエスで拭き取り、これまた潤滑剤で洗い流します。
新品の燃料ホースを差し込み、ホース・バンドのネジを締め付けます。
部品発注すると翌日以降になってしまうので、お馴染みのメッシュ素材の燃料ホースを使っています。
コルゲート・チューブは外したものをそのまま再利用で、燃料ホースを覆って包むだけです。
配線フレームを取り付け、配線を元の位置に戻します。
エア抜き栓を指で左に一杯回し(開き)、エンジンを始動しエア抜きをします。
このトラクタは機械式(電気で動かない)の燃料ポンプが使われているので、エンジンが回らなければ燃料を送る事が出来ない、つまりエアを抜く事が出来ません。
したがって、キーSWを始動位置に回す(クランキング)と同時にエア抜きが始まるので、エアが抜けるまではエンジンのかかりが悪かったり、かかっても少しの間エンジン回転が安定しない場合があります。
今回は、燃料ポンプと噴射ポンプの間のホースを交換しただけなので、エアが早く抜け、エンジンはすんなり始動し直ぐに安定しています。
エンジンが安定して1分くらい経過したらエア抜き栓を締め、エンジンを停止して完了です。
クボタ・トラクタKL50Hで、燃料ポンプ回りからの燃料漏れです。
エンジンをかけると燃料が漏れてきます。
ベタベタでどこから漏れているか分からないので、パーツ・クリーナで燃料ポンプ回りを洗浄します。
エンジンをかけてみると、燃料吐出側の継手と燃料ホースの接合面から漏れてきます。
ホース・バンドを増し締めしたら漏れが止まったので、今回はとりあえず良しとします。
クボタ・トラクタGL200で、燃料ホースの交換です。
アワ・メータはまだ200時間と少ないですが、それなりに古いトラクタなので、経年劣化で傷んだ燃料ホースを交換します。
交換する燃料ホースは、燃料ポンプの燃料吸入側と吐出側に接続されている2本です。
この2本の燃料ホースは、燃料ポンプの脈動圧の影響を特に受けるので傷み易く、破れる前に念のため交換するという事です。
前項のトラクタ(KL270)でも、やはり燃料ポンプの燃料吐出側が破れていますね。
左写真は、燃料ポンプの燃料吸入側に接続されているホースです。
最初は、付着した泥が乾いてバリバリになっているだけかと思いましたが、触って確認してみてかなり劣化している事が分かりました。
このホースは燃料コックの出口側から来ています。
燃料コックの出口側は、燃料ポンプ側に比べると然程傷んでいません。
入口側は多少硬化しているものの、ヒビも無く問題ないレベルなので交換しません。
左写真は燃料ポンプの燃料吐出側ですが、やはり傷んでいます。
この燃料吐出側が一番傷み易いです。
このホースは噴射ポンプに行きます。
噴射ポンプ側はやはり傷んでいます。
左写真では分かり難いですが、指でホースを曲げると細かいヒビが入っています。
燃料ホースを外します。
左写真で分かるように先端の曲がったラジオ・ペンチを使っていますが、これはとても便利な工具です。
外した燃料ホースです。
今回は時間に余裕があるので、純正部品を発注します。
新品の燃料ホースを取り付けます。
燃料ポンプから噴射ポンプまでの燃料ホースは、ホース・バンド込みのASSYでしか部品が出なかったため、ホース・バンドも交換しています。
それでも安価で、むしろ送料のほうが高いくらいです。
コルゲート・チューブを被せたら、エア抜き栓を開いてエンジンを始動しエア抜きをします。
前項のKL270と同じ方法です。
燃料ホース交換は汚れ仕事ですが、とても簡単な作業です。