前輪ギヤ・ケースのオイル漏れ(GL23、GM73) / 後車軸のオイル漏れ(US324) / ブレーキ・ペダルの遊び量調整(LI-R295) / ミッション・オイル漏れ(TG53)
クボタ・トラクタGL23で、前輪ギヤ・ケースのオイル漏れ修理です。
ギヤ・ケースを外すために、下部のプラグを外してピニオン軸を外したところです。
部品を外したところです。
左写真は下部より順番に外した部品等です。
これで、ギヤ・ケースを外す事が出来ます。
ギヤ・ケースを落とすところです。
どすんと落ちないように、ジャッキに角材を置いてギヤ・ケース下部に入れておくと便利です。
ギヤ・ケースを外すと、オイル漏れしている部分のオイル・シールを交換できます。
クボタ・トラクタGM73で、前輪ギヤ・ケースのオイル漏れ修理です。
ギヤ・ケースを外すために軸用スナップ・リングを外します。
曲爪のスナップ・リング・プライヤがあると便利です。
ギヤ・ケースを外したら、オイル・シールを交換します。
新しいオイル・シールは、樹脂ハンマを使い対角線上に打ち込んで行きます。
前輪ギヤ・ケースのオイル漏れ修理としては難易度は低いですが、大型トラクタなので重量はそれなりにあります。
ヤンマー・トラクタUS324で、右後輪車軸の油漏れ修理です。
前輪と違い、かなり手間がかかります。
左写真のようにフォーク・リフトの爪に角材を載せて、後輪車軸ケースを外します。
洗車したとは言え、砂埃が落ちるので厄介です。
後輪車軸ケースと本体側の接合面は、古い液体ガスケットと油分を除去してきれいにしなければいけません。
右後輪車軸ケースは、このようになっています。
当たり前ですが減速機になってます。
まず、これらを外します。
車軸を外さないとオイル・シールを交換出来ないのが悲しいです。
どのトラクタもそうですが、後輪車軸のオイル漏れ修理は、このようにケースを外し車軸を抜き取らなければ出来ません。
フォーク・リフトの爪にケースを載せておいて車軸を外します。
大ハンマでゴツンとやれば外れます。
もちろん、胴ハンマなどをあてがわないと軸頭が潰れます。
オイル・シール・ケースと後輪車軸ケースの接合面をきれいにしたら、オイル・シールを取り付けます。
液体ガスケットをしっかり塗布してから、オイル・シール・ケースを取り付けます。
後は、外した順番とは逆の順番に取り付けていくだけです。
ミッション・オイルを入れるのは、液体ガスケットが乾く翌日以降ですね。
クボタ・トラクタL1-R295で、ブレーキ・ペダルの遊び量調整です。
珍しいリバース・タイプのトラクタなので右側にドアがあり、そこには前後進レバーや主変速レバーが設けられていて、その変速ワイヤーをブレーキ・ペダルで踏んでしまうくらいペダルの遊び量が大きくなっています。
左ペダルのブレーキ・ロッドのロック・ナットを緩めます。
リバース操作が出来るトラクタなので、後部にもロッドが繋がっています。
リバース操作は使わないと聞いているので、リバース側は軸部のグリース・アップだけしてロッド調整はしません。
右ペダルのブレーキ・ロッドも同様にロック・ナットを緩めます。
左のブレーキ・ペダルから調整します。
何もしていない自然な状態で、メジャで215㎜くらいです。
メジャの先端をあてる箇所は適当です。
左のブレーキ・ロッドを回して、左のペダルを手で軽く押し込める量(遊び量)を30㎜くらいに調整します。
右のペダルは、左のペダルと同じ遊び量に調整します。
左右のペダルの遊び量が違うと、ペダル連結にして踏み込むと片効きになるのでトラクタと言えど危険です。
イセキ・トラクタTG53で、ミッション・オイル漏れです。
オイルが入ってはいけないフライホイールがあるハウジングに、中でオイルが漏れて溜まっています。
セル・モータにもオイルが浸み込み漏れてくる状態です。
使用約3000時間ならではの症状です。
色からしてエンジン・オイルではなく、ミッション・オイルです。
溜まったオイルは定期的に抜いて、不足分は継ぎ足しますか…。