セル・モータが回らない(F20D) / 前照灯が点かない(NZ210)
ヤンマー・トラクタF20Dで、クラッチ・ペダルにあるセーフティ・スイッチの接点不良でエンジンが始動しません。
安全のためクラッチ・ペダルを一杯踏み込んでセーフティ・スイッチを入れた状態にしないと、キーSWを始動位置にしてもセル・モータが回らないようになっています。
この診断に至るのは簡単で、メータ・パネルのランプ等が煌々と点灯しているにもかかわらずキーSWを始動位置にしてもセル・モータが回らない(エンジンがかからない)時、適当な電線を使ってセル・モータを直結させて回ればバッテリはOKで、次に見るのはセーフテイ・スイッチという感じです。
セーフティ・スイッチは、ステアリングの下部にあるカバーを外すと丸見えになります。
古いトラクタですが、この当時はクラッチ・ペダルのところにせーフティ・スイッチを設けたものが多いです。
左写真で分かるように、クラッチ・ペダルを一杯踏み込むとスイッチが入るようになっています。
ギボシ端子を外します。
心棒が押し込まれるとスイッチが入る(ON)タイプのものなので、当然この状態でキーSWを始動位置にしてもセル・モータは回りません。
所有者の了承を得た上で、オスメスのギボシを短絡(直結)します。
セーフティ・スイッチはもう関係ありませんが、外す必要もないのでこのままにしておきます。
これでクラッチ・ペダルを踏み込まなくてもセル・モータを回す事が出来ます。
安全のためには部品を交換して直すべきですが、所有(使用)者が納得しているので良しとします。
日の本トラクタNZ210(クボタGT3)で、右のヘッドランプ(バルブ)の上向き照射側が点灯しません。
サーキット・テスタを使い、カプラ(コネクタ)出力12Vを下向き照射側と上向き照射側の両方で確認出来たので、ランプバルブが切れたと考え、ランプバルブを外しにかかります。
カプラ出力12Vとは、カプラの3端子のうちの2端子間(下向き照射端子とアース端子、上向き照射端子とアース端子)の電圧で、ライティング・スイッチを切り替えてそれぞれ出力されていればOKという事です。
押さえ金具を起こし、ランプバルブを外します。
切れたフィラメントは目視で確認出来ます。
もちろん、サーキット・テスタを使っての導通チェックでも確認出来ます。
クボタ・トラクタに同型があるので、部品はクボタで発注出来ます。
新品のランプバルブを取り付けます。
この型は防水ゴムを嵌めるのも簡単です。