燃料計の異常(KL300)
クボタ・トラクタKL300で、燃料計が正しく表示されません。
燃料を満タンに入れてありますが、エンジンを始動すると「燃料を給油」と表示されます。
燃料の残り具合に関係なく、このような表示が出るそうです。
まずは、燃料タンクの上にある油量レベル・センサ(センダ・ユニット)のカプラ回りを、コンプレッサでエア吹きしてきれいにします。
どこに問題があるか確認するため、カプラ(メス側)を外します。
キーSWをONにします。
当たり前ですが、メータ・パネルの燃料計は残量が全く無い表示になります。
ここで、エンジンを始動すると前述のようになります。
左写真のように、3ピン(メス)のうち銅線が繋がっている2ピン間を短絡させます。
3ピンのカプラですが、使っているのは2ピンだけという事です。
ピンの指し込み穴が小さいので、細い銅線を差し込んでいます。
燃料計が満タン表示です。
短絡という事で電気抵抗が無いので、これは正しい反応です。
これで、メータ・パネル側と配線には異常が無いと判断出来ます。
残るは油量センサの確認ですが、サーキット・テスタで2ピン間の抵抗値を測定したら、僅か2.6Ωとほぼ抵抗がなかったので、燃料が満タンなのでほぼ正常だという判断になります。
これらの事から、ピンの接触不良が原因だと考えられます。
接点不良を起こし難い防水カプラですが、稀にこういう事が起こります。
カプラのピン回り(オスメス両方)に接点復活剤を吹き付け洗浄し、カプラをしっかり差し込みます。
エンジンを始動し正しく燃料計が作動する事を確認出来たので、これで良しとします。