クラッチ・シャフトのパイロット・ベアリング交換(GL281) / ミッション・オイル・エレメント破損(GL321)
クボタ・トラクタGL281で、クラッチ板交換前のクラッチ・シャフトのパイロット・ベアリング交換です。
クラッチ・カバー(プレッシャ・プレート・アッシ)、クラッチ・ディスクを外します。
クラッチ・シャフトのエンジン側軸受けであるパイロット・ベアリングも交換するので、フライホイールを外します。
フライホイールを外したら、この部分のオイル・シールも交換するので(通常は交換しない)先にオイル・シールも外しておきます。
パイロット・ベアリングが無いものやブッシュを使っているものなどありますが、このトラクタはベアリングになっています。
スライド・ハンマを使わずにベアリングを外してみます。
ベアリングの内輪にナットを溶接するため、溶接時に発生するスパッタがエンジン内部に入らないようにテープで穴を塞ぎます。
オイル・シールの取り外しは後でも良かったですね。
ナットを溶接します。
3~4箇所の点付けで十分です。
やり過ぎてフライホイール取付部を溶かさないように気を付けます。
ボルトを回してベアリングを押し出します。
点付けなので、溶接が外れないようにゆっくりと回します。
ベアリングが外れました。
後で修正可能と分かっているので、このような荒いやり方でもOKなんです。
外したベアリングです。
使用したボルトとナットはM10です。
フライホイール取付部を少しだけ溶かしてしまったので、鑢で磨いてきれいしておきます。
問題ないレベルです。
新品のベアリングとオイル・シールを取り付けて完了です。
フライホイールを取り付けたら、新品のクラッチ・ディスクを合わせます。
クラッチ・ディスクのセンタ合わせは、適当な金属棒にマスキング・テープを巻いたものを使っています。
クボタ・トラクタGL321で、ミッション・オイル・エレメントのボディからオイルが漏れてきます。
最初に見た時は、冷却水が流れるヒータ・ホース(キャビン内の暖房用)からオイルが漏れてくるようで、意味が分かりませんでした。
エレメントに接触しているヒータ・ホースを取り外してみて理解できました。
取り外したミッション・オイル・エレメントですが、ボディが腐食して穴が開いています。
長い間ヒータ・ホースの断熱材と接触して、振動摩擦し続けたのが原因でしょうか…。
何れにしても規定時間を過ぎてエレメントを交換しないと、こういう事も起こりえるという事です。
新品のエレメントを取り付けます。
ヒータ・ホースには断熱材が巻かれていますが、ホロボロなのでタイラップで部分的に固定しました。
部分的でも断熱材を巻き直すのが正解ですけど、まあいいでしょう…。