トラクターのミッションまわり5

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クボタ・トラクタGT23で、主変速レバーが上手く入りません。

重く引っ掛かるような感触があり、「後進」に入れると前進してしまう症状です。

何とかニュートラルに戻す事が出来たので、これ以上は変速せずに修理します。

ジャッキ・アップして左後輪を外します。

後輪の固定ボルトとナットは固く締まっているので、ジャッキ・アップする前に少しだけ緩めておき、ジャッキ・アップ後に外します。

上下2つの泥避けカバーを外します。

泥避けカバーは、頭部12㎜のボルト5本とナット1本で固定されています。

主変速レバーと副変速レバーが丸見えになります。

主変速レバーが中立位置にいるので、左写真で分かるように、互いに向き合っているコの字形のチェンジ・アームのコの字の中にチェンジ・レバー(主変速レバー)がいます。

今回の症状は、この2つのチェンジ・アームの動きが土や錆びなどが原因で悪くなって、ギヤを入れる時、コの字形の部分からチェンジ・レバーが抜けてしまう事です。

頭部14㎜の固定ボルト2本を外し、チェンジ・レバーから主変速レバーを外します。

チェンジ・アームからシフト・レバーに2本のロッドが繋がっています。

ベータ・ピンを外し、2本のロッドを外します。

これでチェンジ・アームがフリーになり、手元で自由に動かす事が出来る状態になります。





コンプレッサでエア吹きして、チェンジ・レバーとチェンジ・アームに付着している土を吹き飛ばします。

そして、摺動部である支軸回りに注油し、動きが軽くなるまで手で4方向に何度も動かします。

油が浸透し動きが軽くなってきたら、シフト・レバー側にも注油しロッドを元に戻します。

左側のチェンジ・アームには、ニュートラル・スイッチが付いています。

既に短絡してあり、あっても意味の無いものになっていたので、これを機に取り外します。

主変速レバーが正しい中立位置(ニュートラル・ポジション)にくるように、頭部14㎜のボルトを締めて固定します。

チェンジ・レバーのバネの動きも良くなっているので、すんなりと正しい中立位置にきます。

主変速レバーが少し曲がっているようにも感じましたが、そこそこ良い位置にいるので良しとします。

泥避けカバーを取り付ける前に、楽にギヤ・チェンジ出来るか確認しておきます。

写真では伝わり難いですが、驚く程スムーズにギヤ・チェンジが出来るようになっています。

このトラクタにおいて「2速」と「後進」にギヤを入れる時は、構造を考えると、主変速レバーをガイド横に当ててから入れる方が良いですね。

ボンドを塗ってからクッションを入れ、グリップを取り付けます。

後は、泥避けカバーと後輪を取り付けてジャッキを外すだけです。





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