ウイング・ハローの駆動爪交換(WAS2700B) / ドライブ・ハローの爪配列(PS200Y) / 尾輪のベアリング交換(E2304、UZ300)
ニプロ・ウィング・ハローWAS2700Bで、駆動爪の交換です。
本体からウィング側へ、耕運軸の回転を伝える爪です。
新品と比べるとこれだけ違います。
1本3,000円くらいする駆動爪を左右合計12本も交換しないといけません。
新品の駆動爪を取り付けます。
本体側は、1本の駆動爪を頭部19㎜のボルト2本で固定しています。
ウィング側はボルトとナットの共締めです。
使用時はこのように動力伝達されて回転します。
今回は、代掻き爪も摩耗していたのでついでに交換しましたが、コーンプレート(連結部のゴム)も消耗品なので、破れていたら交換したほうがいいと思います。
コバシ・ハローPS200Yの爪配列です。
このハローの爪配列は、真ん中から見て左右対称になっています。
つまり、ロータリと同じ爪配列です。
すでに部品供給ができない状態にある日の本(E2304)の古い尾輪のベアリング交換です。
ツバのない金属の薄いプラグが使われていて、これを再利用するため取り外す時に壊す訳にはいきません。
左写真のように、ディスク・グラインダで1箇所だけ削ります。
密着面を削り過ぎないように気を付けます。
削った箇所から密着面にマイナス・ドライバの先端をハンマを使って差し込んでいき、プラグをおこして取り外します。
そして軸用スナップ・リングを取り外します。
酸素アセチレン溶接を使ってベアリングを切断し、軸を取り外します。
組み付け時、オイル・シール、ベアリング、スナップ・リングは規格品を使い、プラグは液体ガスケットを塗って取り付け、縁をハンマで叩いて抜け落ちないようにかしめます。
ニプロ畦塗り機UZ300で、尾輪のベアリング交換です。
前項の尾輪と違って今のところ部品供給は可能なので、プラグは壊して取り外します。
ツバが付いたよくあるタイプのプラグなので簡単に取り外せます。
前項の尾輪は酸素アセチレン溶接を使いましたが、この尾輪はフォーク・リフトの爪の上に置き、ハンマで叩いて軸を取り外しました。
直接叩くと軸頭は潰れ変形するので、ハンマなどをあてがってその上を大ハンマで叩きます。
ある程度抜けたら、適当な丸棒などをあてがってその上を叩きます。
ベアリングは原形を保っていますが、完全にグリース切れで回りません。
尾輪修理で困る事は軸のオイル・シール摺動面にシールのリップ跡が付き、段差ができて密閉性が落ちることです。
この尾輪のシール摺動面にリップ跡はなかったのですが、錆びで腐食が進んでいました。
あまりに酷い場合は軸を旋盤加工して作り直すことも考えますが、大抵はそのまま使用します。