トレンチャの刃が回らない(OM311) / ドライブ・ハローの耕運軸オイル漏れ(HS2201B) / ドライブ・ハローのベアリング・ケースにグリース注入(HS2210B)
ニプロ・トレンチャOM311で、作業中にらせん軸(刃)が回らなくなりました。
シャー・ボルト付きのユニバーサル・ジョイントですが、シャー・ボルトが切れたようです。
石を噛み込んだのか、負荷がかかり過ぎたようです。
折れたシャー・ボルトです。
異常な高負荷時にシャー・ボルトが切れる事によって、内部のギヤやチェーンが破損しないようになっています。
新品のシャー・ボルトを取り付けます。
ナットはUナットなので、途中で緩むことはないです。
ちなみに現行型のOM312では、チェーン・ケース内のスプロケットにシャー・ボルトが使われています。
らせん刃と底刃を交換したところです。
専用(角根皿)ボルトとナットも交換します。
ナットが緩み易いので、しっかり締めます。
ニプロ・ドライブ・ハローHS2201Bで、耕運軸のオイル・シール交換です。
チェーン・ケース側は、チェーン・ケース・プレートを外す事によって確実なオイル・シール交換が出来ます。
新品オイル・シールの取り付けです。
軸付きオイル・シールが使われますが、スリーブ側の打ち込みです。
スリーブが傷付かないように、部品袋と塩ビのパイプをあてがって打ち込んでいます。
持っている塩ビのパイプが短かったので、さらに鉄パイプをあてがっています。
チェーン・ケース・プレートにベアリングとオイル・シールを取り付けてから、チェーン・ケース・プレートを耕運軸に打ち込みます。
間違ってもチェーン・ケース・プレートを叩いてはいけません。
ベアリングの内輪に鉄パイプをあてがい、その上をハンマで叩いて打ち込むのです。
左写真のように、シャフト・パイプとチェーン・ケース・プレートの接合面に液体ガスケット(1215)を塗付します。
液体ガスケットは、シャフト・パイプ側だけに塗ればOKです。
エンジンを始動し油圧レバーを上下(調整)して、チェーン・ケース・プレートのボルト穴を合わせていきます。
耕運軸を手で引いたり押したりして、少しづつ近づけていきます。
シノを使うと、ボルトの穴位置を合わせ易いです。
ボルト穴を合わせたら、6本のボルトをしっかり締めて固定します。
ここまで終えれば後は簡単ですね。
ニプロ・ドライブ・ハローHS2210Bで、耕運軸ベアリング・ケースのグリース詰め直しです。
蓋(ブラケット・カバー)を固定している頭部12㎜のボルトとナット4本を外します。
錆びが酷く固かったので、4本とも無理やり回して折ってやりました。
スクレーパを使い、パッキン(ガスケット)を破らないように蓋を外します。
もしパッキンが破れたら、新品パッキンに交換するか液体ガスケットを塗付するかの2択です。
液体ガスケットを塗る場合は、油分を取り除かないといけません。
使用年数の割りには、しっかりグリースが残っていました。
ドライブ・ハローは泥水の中で使用するのでオイル・シール回りが傷み易く、このグリースの状態は意外です。
あまり使っていないのかもしれません。
古いグリースをウエスで拭き取ります。
グリースは年月とともに劣化していくものなので、見た目がよくても詰め直しをします。
グリース(リチウム)を詰め過ぎましたが、まあいいでしょう。
新品のボルトとナットを用意し、蓋を固定します。