修理時のちょっとしたコツ10

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◎やり難い箇所のアジャスタ・ナットを回す方法

ディープ・ソケットが使えない場合、左写真のようなパイプの両端がソケット(ボックス)になっている工具を使います。

昔は、何かの機械を購入した時に付属品として付いてきたものです。

片方が12㎜で、もう片方が14㎜ですが、正式な工具名が分からないので、ここでは「12-14」のパイプ・ソケットとします。

頭部12㎜のボルトに頭部14㎜と13㎜のナットを入れ、端を少し溶接してアダプタを自作します。

ここでは、溶接で固定していますが、市販のネジロック剤や強力ボンドなどをネジ山に塗付し、ナットを締め込めばOKです。

頭部12㎜のボルトは、一般に軸径が8㎜でネジ山のピッチが1.25㎜ですが、これに合う頭部14㎜のナットを探すのに苦労するのが難点です。

ここでは、「12-14」以外に「12-13」や「13-14」などのパイプ・ソケットにも対応できるように、「12、14、13」の組み合わせにしていますが、「12-14」のパイプ・ソケットを使い、頭部12㎜のナットだけを回すのなら、頭部14㎜のボルトに平座を1枚入れて、同径ナットを入れた「14、14」の組み合わせでも構いません。

要は、回したいナットと使用するパイプ・ソケットに合っていれば、どんな組み合わせでも良いのです。

自作アダプタは、左写真のように使います。

例えば、コンバインのアジャスタ・ボルトの調整ナットは多くが頭部12㎜なので、左写真のように、13㎜のソケット(ボックス)側に「12、14、13」の13を入れ、パイプ・ソケットの14㎜側に「12、14、13」の14を入れれば、頭部12㎜のナットを、アジャスタ・ボルトに干渉する事なく回せます。

また、パイプ・ソケットを入れ替えれば、頭部14㎜のナットを回す事が出来ます。

インパクト・レンチを併用すれば、あっという間に回す事が出来ます。

ちなみに、このパイプ・ソケットではあまりトルクを掛けられません。

したがって、最初の緩めと最後の締め付けは、必ずスパナかメガネ・レンチで行います。


◎まともに掛けれないギヤ・プーラ(2本爪標準型)を掛ける方法

左写真のようなウイング・ハローのクラッチを外す時、ギヤ・プーラを使う訳ですが、ギヤ・プーラのツメを掛ける隙間が狭いため、ツメが小さいギヤ・プーラを使わざるを得ません。

しかし、ギヤ・プーラが小さいためにクラッチを掴む事が出来ません。

こんな時に使える方法です。

左写真のように、ギヤ・プーラの左右のツメのアームにM6ボルトを入れてツメを立てる事で、クラッチをしっかり掴む事が出来ます。

後は、通常通りセンタ・ボルトを回していくだけです。