◎スタッド・ボルトの取り付け(取り外し)方法
左写真で分かるように、スタッド・ボルトは頭部が六角になっていないので、このままでは取り付ける事が出来ません。
ここではトラクタの前輪のハブを例に、スタッド・ボルトの取り付け方を説明します。
スタッド・ボルトの取り付け穴に緩み止め剤を入れます。
これを入れておく事で、次回ナットを外す時につられ回りを防ぐ事が出来ます。
スタッド・ボルトを手で取り付けます。
手で回せるところまで回します。
ネジ山の合うどうでも良いナットを2個入れ、互いに向き合う方向に締め付けます。
所謂、緩み防止でよく使われるダブル・ナットです。
外側のナットに工具をかけ、スタッド・ボルトを締め込んでいきます。
ネジ山が完全に見えなくなるまで、しっかり締め込みます。
最後の締め込み時、ダブル・ナットが同時に回ってしまうようなら、内側のナットをスパナをかけて止めつつ、外側のナットを回します。
この時、ダブル・ナットを強く締め過ぎて、スタッド・ボルトのネジ山を伸ばさないように気を付けます。
ダブル・ナットを外します。
スタッド・ボルトを外す時も同じやり方で出来ます。
◎コンバインの突起付きベルトを簡単に張る方法
コンバインの突起付きベルトは手で張る事もできますが、割とやり難いものです。
殆どのコンバインで使える、もっと簡単に行える方法を説明します。
まず、長穴に付いているナットを少し緩めます。
緩め過ぎず、軽く締まった状態です。
この突起付きベルトのプーリ固定軸(ボルト)は、下から覗くと分かるように頭部が丸いので、ナットと共回りする可能性はあります。
メーカ型式によって様々ですが、他には固定軸(ボルト)の頭部が6角になっているものもあります。
ハンマで固定軸をナットごと叩いて、突起付きベルトを張ります。
なるべくナットの6角面の部分を程良い力で叩きます。
若しくは、小ハンマをあてがって叩きます。
適度に張れたらナットを本締めして固定します。
固定軸と共回りする場合は、ウォータ・ポンプ・プライヤなどで固定軸頭部を掴みながらナットを締めます。