エンジン・オイル交換(ARN570) / 逆流ファンの点検(ER108)
クボタ・コンバインARN570で、エンジン・オイル交換です。
最初に頭部14㎜のドレン・ボルトを緩めておきます。
次にプレートを止めている頭部12㎜のボルトを2本外します。
オイル・ドレンをプレートごと引き抜きます。
ゴム・ホース経由で排油する仕組みです。
クボタ・コンバインER108で、逆流ファンのベアリングの点検です。
多くの大型コンバインは、刈取作業中に定期的にラジエータ・ファンの角度を変える事で風向きを変え、ラジエータ・フィンに付着したワラ屑や埃を外に吹き飛ばすようになっています。
逆流ファンはファン・ケースを押し引きする事で羽根の角度が変わりますが、その作用点(フォーク・ホルダ)にあるベアリングにかかる負担は割と大きいので、500時間くらい使用したところで一度そのベアリングの状態を確認します。
ステップ下(バッテリ上部)にある頭部14㎜の固定ボルト2本を外し、運転席を開きます。
当然、フロント下カバー等を先に外さないといけません。
サブ・タンクと風向板を外し、オルタネータを緩めてファン・ベルトを外します。
左写真のように、ファン・ベルトの摩擦を完全に無くした状態で、手でファンが楽に回るか確認します。
緊急作動モード(表示切換SWを押しながらキーONでモード選択)で逆流ファン・モータを作動させ、ファンがどの角度においても楽に回るか確認します。
もし、手で楽に回らなかったり回るけどゴツゴツした感じがするのであれば、ベアリングを交換しなければいけません。
使用時にベアリングがロックしたらファン・ベルトが切れてしまいます。
正流側、または逆流側どちらか端の位置(メカ・ロックする位置)にいる時だけファンが少し重くなる症状なら、ワイヤ(ARFケーブル)調整してファンが楽に回るようになるか確認し判断します。
ワイヤ調整は、左写真の逆流ファン・モータ側で行います。
正流側でインナ・ワイヤがファン方向に一杯押し込んで風量を十分確保出来る状態にして、尚且つ、正流側と逆流側のメカ・ロックする位置でファンが手で楽に回るようにします。
左写真は、ベアリング交換するため逆流ファンを外したものです。
手で掴んでいる部分がフォーク・ホルダで、これにベアリングが組み込まれています。
左写真のように、ベアリングはフォーク・ホルダに組まれた状態で外れてくるので、フォーク・ホルダASSYでの交換になります。
クボタ・コンバインER108で、逆流ファン・ケースのグリース・アップです。
これは、ファン・ケース内部の羽根アーム摺動部回りの保護と滑りを良くし、ファンの動きを円滑にするために必要な作業です。
前項の逆流ファンのベアリングの確認時に行います。
ファン・ケースにある2つのプラグを6角レンチで外します。
手でファンを回し、グリース・ニップルを手前に持ってきてグリース・アップします。
クボタ指定は協同油脂製の耐熱グリース(パワーライトWR NO.1)ですが、打ち込むグリースは万能グリースです。
グリース・アップしたら、6角レンチでプラグを取り付け締め付けます。
念のため緩み止め剤を塗っておきます。