可動転輪のオーバ・ホール(CA300SG) / 遊動輪の交換(SR40) / ボルト折れ(SR40) / 泥落とし
ヤンマー・コンバインCA300SGで、可動転輪のオイル・シール(ベアリング含む)交換です。
ニップルが付いていてグリース・アップするタイプなので、オイル・シールは通常とは反対向きに取り付けます。
取り付け易くするため、はめあい部にエンジン・オイルを塗付しておきます。
新品オイル・シールの打ち込みですが、ツバ部分が隠れたらまともに叩けないので、途中からは穴用スナップ・リングを少し入れておいて、その上から少しづつ打ち込みました。
このように、スナップ・リングが溝にはまって広がればOKです。
これで、グリース・アップしてもオイル・シールが外れることはありませんね。
クボタ・コンバインSR40で、遊動輪(アイドラ)の交換です。
クローラを外す時はアイドラ・フレームを目一杯押し込みますが、アイドラを外す時はアイドラ・フレームを引き出します。
アジャスタ・ボルトを締めてアイドラ・フレームを引き出し、アイドラ軸の固定ナット2本を外してアイドラを取り外します。
新品のアイドラと比べると摩耗具合がよく分かります。
シャフト、ベアリング、オイル・シールは全て交換する予定なので分解はしません。
新品アイドラにベアリング、シャフト、オイル・シールを組み付けます。
オイル・シールの密閉性が良過ぎるためエア抜けが悪く入りが悪いので、治具(パイプ)を使い、万力でプレスして取り付けます。
アイドラ・フレームに新品アイドラを取り付けます。
その後クローラを取り付けるので、アジャスタ・ボルトを緩めてアイドラ・フレームを目一杯押し込みます。
クボタ・コンバインSR40で、駆動スプロケットの固定ボルトを緩めようとしたら折れました。
途中で嫌な予感がしたのですが、何ともなりません。
こんな強いボルト(M12)が折れたので唖然としましたが、直すしか道がないのでがんばって修正します。
ドリルで真っ直ぐ穴を開けるため、左写真のように工夫しています。
上下の振れはある程度抑えることが出来ますが、左右の振れは感覚で修整しながら行います。
もちろん最初にディスク・グラインダで軸頭を平らにした後、センタ・ポンチで中心をけがいています。
1発勝負なのでかなり集中して行います。
何とか中心に真っ直ぐ穴を開けることが出来ました。
また、使用したドリルはハイス鋼の10.3㎜ですが、結構時間がかかり疲れました。
タップを立てます。
使うボルトはM12×1.25なので、同じサイズのタップを使います。
何とか修正出来ました。
駆動スプロケットを取り付けて固定ボルトを締める時は、ボルトに緩み止め剤を塗ります。
追加コメント:当時、情けない事にエキストラクタという便利な工具がある事を知らなかったので、このような方法で行った次第です。
ただ、緩み止め剤と錆び膠着の影響が相当あったはずなので、エキストラクタを使って外れたかどうかは分かりません。
コンバインの足回りの土落としです。
乾いてこびり付いているので大変です。
左右両方の土を落とすのに3時間近くかかりました。
ある程度落としたら高圧洗浄機で洗いますが、嫌な作業です…。