引起こし爪の交換(AR32) / 刈刃の交換(ARN433)
クボタ・コンバインAR32で、引起こし爪(タイン)の交換です。
1本だけ折れています。
スイスイデバイダを取り外し、正面カバーと上フレームを取り外します。
一番左の引起こしだけで言うなら、ここまで6本のボルトとナットを外すだけです。
下のローラを手前に引き抜けば、引起こしチェーンは簡単に取り外せます。
チェーンから引起こし爪を外します。
取付けピンを、ピン・ポンチを使って抜きます。
左写真では、台代わりにパイプ・レンチを使っています。
一方通行の打ち込みしかできないので、間違っていつまでも反対方向から叩かないことです。
新品の引起こし爪をチェーンに取り付けます。
今度は取付けピンを打ち込みますが、取付けピンは地面に接触する寸前まで打ち込みます。
チェーンはなるべく隣の引起こし爪と同じ高さで取り付けます。
また、取り付け前にアジャスト・ボルトを緩めておく事と、テンション・アームの確認(後項写真)をしておきます。
ついでに、引起こしフレームが歪んでいたので板金しておきます。
頭部12㎜のナットを回しアジャスト・ボルトを緩めると、スプリングが縮みチェーンは弛みます。
左写真のように、スプリングの中にテンション・フックが通っていてストッパのようになっています。
テンション・フックとスプロケット軸の隙間が2~3㎜になるまで、アジャスト・ボルトを締めてスプリングを張ります。
2~3㎜と言っても適当です。
最後は、ダブル・ナットを締めて緩まないようにしておきます。
テンション・アームに油を注しておきます。
テンション・アームは、なるべく前項のスプリングを張る前に膠着していないか確認し、スムーズに動くようにしておきます。
膠着しているとスプリングが役割を果たさなくなり、チェーンの脱線やフレーム等の変形に繋がる恐れがあります。
クボタ・コンバインARN433で、刈刃の交換です。
いくつか刃の先端が折れ全体的に開いています。
受刃台の下側にある中央の固定ボルト(頭部14㎜)2本を外し、ジャッキを受刃台の中央辺りに入れます。
その後、両端の固定ボルト2本を外します。
差込みピンが本体フレームのガイド穴に引っ掛かっているので、固定ボルト4本を外しても落下しないようになっています。
ジャッキをゆっくり下げ、刈刃を下げていきます。
2人で行う場合ジャッキは必要ありません。
このように垂直になるまで下げます。
この状態で刈刃全体を左側に引くと、取り外せます。
外し難い場合は、差込みピン板の固定ボルトとナット(共に頭部12㎜)を緩め、ガイド穴の差込みピンの遊びを大きくします。
新品刈刃の取付けは、取り外しとは逆の順序で行います。
刈刃を垂直にしたままジャッキに載せて、少しづつ上げていきます。
そして、差込みピンを本体フレームのガイド穴に差し込みます。
片手で刈刃の端を持ちながら、もう一方の手でジャッキ操作し上手くバランスを取って行います。
動力伝達部であるナイフ・ヘッド(刈刃側)とローラ(本体側)の位置を合わせ、ジャッキをゆっくり上げ持ち上げていきます。
最後は、固定ボルト4本を取り付けしっかり締めて完了です。