パッカだけが回らない(ARN219)
クボタ・コンバインARN219で、パッカだけが回りません。
搬送チェーン、引起こしチェーン、刈取刃など他は全て回ります。
右のパッカ中央に固定された駆動シャフト(赤い色のパイプ)が回っていません。
左のパッカは、駆動側である右のパッカに噛み合って回る構造なので、右が回らないと当然回りません。
パッカ駆動シャフトの連結部を確認するには、右の引起こしギヤ・ケースを外す必要があるので、引起こしチェーンなど邪魔になる部品はどんどん外していきます。
右の引起こしギヤ・ケースを外すには、物理的に刈取ギヤ・ケースを外さないといけない感じがします。
刈取ギヤ・ケースを外しましたが、これは外す必要がなかったと後になって分かりました。
刈取ギヤ・ケースは、主に頭部12㎜の長ボルト2本とナット2個で固定されているだけですが、取り付ける時は、接合面をきれいに拭いて液体ガスケットを塗付しなければなりません。
これだけでも余計な手間なので、それを自ら増やしてしまい反省です。
刈取刃は頭部12㎜のボルト3本で固定です。
引起こしギヤ・ケースだけを外せば良かったのです。
フレームのしなりを利用すれば、引起こしギヤ・ケースだけ外す事が出来るのです。
また、左写真で分かると思いますが、引起こしギヤ・ケースと共に連結シャフトが一緒に外れてきてしまっています。
引起こしギヤ・ケースから連結シャフトを抜いて、左写真のように下部フレームから立ち上がってくるギヤ・ケースに入れておきます。
折角なので、適当にグリースを詰め込んでおきます。
パッカ上部にある頭部10㎜の固定ボルト4本を外し、パッカ駆動シャフトを外します。
パッカ駆動シャフトは、角が無くなり丸くなっています。
これではパッカが回るはずありません。
引起こしギヤ・ケース側のパッカ駆動シャフトがはまる部分は、角の摩耗も少なく大丈夫そうです。
折角なので、この中にも適当にグリースを詰め込んでおきます。
刈取ギヤ・ケースを外したので、パッカ下部に巻き付いたワラ屑を取り除きます。
外しただけあって掃除し易いです。
パッカはナットで固定されています。
摩擦板を介してのトルク・リミッタになっています。
パッカ駆動シャフトを取り付けます。
固定ボルト4本も新品に交換します。
刈取ギヤ・ケースを取り付けます。
掻き込みベルトは、突起の1つが切れて無くなっていたので新品に交換です。
引起こしギヤ・ケースを取り付けます。
デバイダを足で踏んで刈取フレームをしならせて取り付けます。
この後は、引起こし下フレーム取り付けます。
刈取ギヤ・ケースを外さなければ、とっくに完了している修理です。