コンバインの脱穀選別5

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クボタ・コンバインARN445で、扱ぎ胴左プレートに穴が空いたので交換です。

ステンレス板を当てて溶接し穴を塞いでもいいのですが、穴は反対側にも空いていてその回りも薄くなっているので、扱ぎ胴を外して扱ぎ胴左プレートを交換します。

扱ぎ胴をオープンし、フロント・カバーを外します。

扱ぎ胴駆動ベルトを外したら、プーリ固定ナットを外し、ギヤ・プーラを使って扱ぎ胴駆動プーリを外します。

後側の扱ぎ胴軸の固定ナットを外したら、前後のベアリング・ケースを固定しているボルト(頭部12㎜)各3本を外します。

ギヤ・プーラを使いベアリング・ケース(ベアリング)を外します。

扱ぎ胴の円筒蓋(2枚)を外し、前後にある扱ぎ胴ボスのセット・ボルト(頭部14㎜)をそれぞれ外します。

セット・ボルトを外したら、扱ぎ胴軸を抜き易くするため、ボルトの取り付け穴に潤滑剤を注しておきます。

扱ぎ胴の下にフォーク・リフトの爪を入れて扱ぎ胴を落ちないようにしてから、扱ぎ胴軸を抜きます。

受け網を外していないので、リフトの爪を受け網に当てないように気を付けます。

スライド・ハンマを使いシャフトを外します。

ワラ屑が巻き付いてきます。

扱ぎ胴軸を抜いたら、前後にある転落防止板を固定しているボルト(頭部12㎜)を全て外します。

そして、慎重にリフト操作して扱ぎ胴をゆっくり外します。

外した扱ぎ胴、前後の転落防止板、扱ぎ胴軸です。

ここまでの作業は、実は整備マニュアルの手順とは違う方法で行っています。

個人的にやり易いと思う方法で慎重に行っています。

整備マニュアルの手順は、ざっくり言うと、刈取部をオープンし(スライド・ハンマを安全に使うためにスペースが必要なため)、扱ぎ室回りのカバーを外し、受け網の上に合板などを置き、ゆっくり扱ぎ胴をその上に下ろしてから、扱ぎ胴軸を外すというものです。





扱ぎ胴から扱ぎ胴左プレートを外します。

固定ボルト(6角穴付き)を全て外したら、左写真のようにマイナス・ドライバ形状の工具をプレートのツバ部分にあてがい、その上をハンマで叩いて対角線上に少しずつ外します。

扱ぎ胴左プレートを外したところです。

外した扱ぎ胴左プレートから、新品の扱ぎ胴左プレートにボスなどの部品を全て移設します。

イタセイソシの取付穴は扱ぎ胴との連結も兼ねているので、左写真では、とりあえす代わりのボルトとナットで仮締めしてあります。

扱ぎ胴を立て、外す前と同じ位置で扱ぎ胴左プレートを取り付けます。

少しでも斜めになると入らないくらいぎちぎちなので、なるべく真上から垂直に入れます。

シノを使いネジ穴を合わせ、全ての固定ボルト(6角穴付き)を仮付けしてから、緩み止めを塗って本締めします。

扱ぎ胴を扱ぎ室に取り付けます。

扱ぎ胴の点検口にフォーク・リフトの爪を片方だけ入れて、扱ぎ室までゆっくり慎重にリフト操作して近づきます。

爪の先端で受け網を突かないように気を付けます。

扱ぎ胴をある程度近づけたら、前後の転落防止板を入れます。

塗装跡から分かるので、外す前と同じ位置で転落防止板を取り付けます。

扱ぎ胴軸穴(ボスと転落防止板)を微調整して合わせ、扱ぎ胴軸を入れ、ベアリング・ケース(ベアリング)を取り付け、後側の扱ぎ胴軸の固定ナットを緩み止めを塗ってから締め込みます。

左写真で分かるように、フォーク・リフトの爪の下を扱ぎ胴軸が通ります。

フォーク・リフトの爪を抜き、扱ぎ胴を閉め、ベアリング・ケースを外す前と同じ位置(塗装跡で分かる)にし、固定ボルトを仮締めします。

左写真のように調整ボルトを上げてベアリング・ケースに当て、下がらないようにしておきます。

これは後側のベアリング・ケースも同じようにします。

ナミハが受け網に接触していないか確認します。

ベアリング・ケースを外す前と同じ位置で取り付けているので、基本的には大丈夫なはずですが、念のため確認するという事です。

弓金付近の最下点で、ナミハと受け網の隙間が5㎜くらいあればOKですが、部品が共に新品ではないので当然それより隙間が広くなります。

問題ない事を確認できたので、ベアリング・ケースの固定ボルトを本締めします。

扱ぎ胴の左右の隙間が同じくらいになるように調整します。

左側は巻き付き防止板が側板に接触しない事を確認します。

扱ぎ胴が中央に位置しているので、ナミハもワラ切刃の中央を通過します。

扱ぎ胴ボスにセット・ボルト(2本)を取り付けます。

必ず緩み止めを塗付し、59N・mくらいのトルクで確実に締め込みます。

円筒蓋を取り付けたら、扱ぎ胴駆動プーリ、Vベルトなどを取り付け、エンジンを始動し動作確認をします。

扱ぎ胴を開けた状態と閉めた状態の両方において確認し、共に変な振動と異音がないので良しとします。





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