1番スクリュの摩耗(HA436) / 1番スクリュ・ケースの穴開き(ARN445)
イセキ・コンバインHA436で、刈取作業中に籾がトウミのファン室に入ってきます。
1番スクリュが処理(搬送)しきれず、トウミのファン室のほうにオーバ・フローしてくる感じです。
そして、大量に溜まった籾は機外にこぼれだします。
揺動棚のシールはどこも破れておらず、シーブの隙間も適正なので、1番スクリュが減っているとしか考えられません。
ファン室に溜まった籾を取り除いて1番の横スクリュを確認してみると、見るからに細くなっています。
ということで、1番横スクリュの交換です。
1番駆動プーリを外します。
膠着が酷く、外すのに苦労しました。
グレン・タンクを開けて、横スクリュと縦スクリュの連結チェーンを外します。
1番横スクリュを外します。
軸頭を潰すとベアリングで抜けなくなるので、潰さないように当て物としてハンマをあてがい、その上を大ハンマで叩いて横スクリュを抜きます。
上が新品のスクリュで、下が取り外したスクリュです。
やはり全然違います。
横スクリュだけ新品になると縦スクリュで詰まるかもしれないので、縦スクリュも交換します。
低速刈取しか出来ない状態から脱却です。
クボタ・コンバインARN445で、1番搬送の直交部板金ケースに穴が開きました。
穴に当て物をして塞ぐのもいいですが、 今回はケースを交換します。
1番の縦と横スクリュの掃除口である、直交部板金ケースの片割れ(後部)を外します。
ケース片割れ(後部)は、頭部12㎜の固定ボルト6本で留まっています。
左写真で分かるように大きな穴ではないですが、大穴になる前に交換しておきます。
組付け時にスクリュの位相(縦スクリュ始端部と横スクリュ終端部の位置関係)を間違えないために、横スクリュ、ベベル・ギヤ・ケース、縦スクリュにマジックで印を付けておきます。
写真を撮っておくのもいいですね。
側板に固定してある側のケース片割れを外します。
ケース片割れは側板側のボルト2本とナット2本、そして縦スクリュ・ケース側のボルト4本で固定されています。
ケース片割れの固定ボルトとナットを全て外したら、縦スクリュ・ケース上部を固定しているボルトを緩めます。
縦スクリュ・ケース下部を手前に動かし、ベベル・ギヤ・ケースを外して直交部板金ケースを外します。
この後は、新品の直交部板金ケース(ライナの取付必要)を取り付けるだけです。
折角なので、ベベル・ギヤ・ケースにグリースを注入しておきます。