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燃料計の回路図と作動



燃料ゲージは、燃料タンク内の燃料の量を示すもので、レシーバ・ユニット部(受信、指示部)と、センダ・ユニット部(検出、送信部)に分かれて構成されている。

レシーバ・ユニット部とセンダ・ユニット部は、主に次のように分かれる。


レシーバ・ユニット部…コイル式、交差コイル式、バイメタル式

センダ・ユニット部(センサ)…抵抗式、バイメタル式


◎燃料計の回路例とその作動(コイル-抵抗式)

燃料ゲージの回路

回路例におけるバッテリとIGスイッチ(キー・スイッチ)間は、フュージブル・リンクとセル・モータB端子を経由しているが、これを省略する。


レシーバ・ユニットは、L1とL2コイルの巻かれた2個の鉄心が直角に配置され、その2個の鉄心の合成磁力が働く位置に指針の付いた可動鉄片が動く。

センダ・ユニットは、燃料の液面に浮いているフロートが上下することにより、連動されたコンタクト・アームが動くので抵抗値が変化する。

所謂、可変抵抗器である。

燃料が少ない場合
燃料の液面が下がるので、フロートも同じように下がる。

この時、センダ・ユニットのコンタクト・アームが可変抵抗値の大きい方にくるので、レシーバ・ユニットのL2コイルからL1コイルへ掛かる電圧が大きくなり、指針の付いた可動鉄片はL1コイルの作る磁界の方向に回転するので、指針はEの方を指す。
燃料が多い場合
燃料の液面が上がるので、フロートも同じように上がる。

この時、センダ・ユニットのコンタクト・アームが可変抵抗値の小さい方にくるので、レシーバ・ユニットのL1コイルよりL2コイルへ掛かる電圧が大きくなり、指針の付いた可動鉄片はL2コイルの作る磁界の方向に回転するので、指針はFの方を指す。



◎燃料残量警告の作動

燃料残量警告の回路燃料残量警告は、一般に感知センサとしてサーミスタを使用している。

サーミスタとは、温度変化により抵抗値が変化する半導体抵抗素子である。


この方式は、悪路などで燃料の液面が振動しても動作遅れが大きいので誤作動がない。


燃料が規定内の場合
燃料が規定内では、サーミスタは燃料に浸っていて放熱が良いので、抵抗値は高いままでインジゲータ・ランプは点灯しない。
燃料が規定より少ない場合(ガス欠手前)
燃料が規定より少ないと、サーミスタは空気中に出て放熱が悪くなるので、自己加熱によって抵抗値が低くなりインジゲータ・ランプは点灯する。



作成日:2008/3