田植機の操作レバーの意味と使い方
- 油圧(植付)レバー
- 苗載せ台を上げる下げる、そして植付部を作動させるものである。
一般に、油圧レバーが自然に最下位になる位置で苗載せ台は降りきった状態になり、油圧レバーをそこから更に下に入れると植付部が作動する。
- 油圧感度調節レバー(ダイヤル)
- 圃場表面の整地を良くするため、圃場の状態に合わせて自動でフロートが浮き上がったり押さえ付けたりするが、その感度を調節するものである。
真ん中のフロートにより感知している。
- 植付深さ調節レバー
- 真ん中を除いた左右のフロートの高さを変えて、植付深さを調節するものである。
一般に、2~3㎝程植わっているのが良いとされる。
- 植付本数調節レバー
- 苗の掻取り量を調節して、1株当たりの植付本数を変えるものである。
摺動板が上下することによって掻取り量が変わる。
- 整地ロータ自動
- 植付部の作動と連動して整地ロータが昇降する装置である。
主に枕地で使用するもので、後輪とフロートの間に出来る圃場の凸凹を整地する。
- 横送り量切替レバー
- 苗載せ台が端から端まで移動する間の苗を掻き取る回数を切替えるものである。
一般に成苗で16回、中苗で20回、稚苗で26回である。
切り替える場合は、各機種により規定の手順があるので注意する。
- 株間切替レバー
- 植え付ける苗と苗の幅(株間)を切り替えるものである。
各機種により変更できる株間は限られている。
- 条止めレバー(畦際クラッチ)
- 植付爪と苗送りベルトを止めるものである。
左右からそれぞれ2条ごとに停止でき、5条植えなら真ん中1条が停止する。
- 苗ストッパ
- 苗を引き上げてセットするもので、1条ごとに植え付けさせないように出来る。
条止めレバーと組合わせて使用する。
- ライン・マーカ
- 適切な隣接条間を保つために、直進の目標となるように圃場表面にスジを付けていくものである。
折り返し時、センタ・ポールをそのスジに合わせて植付走行する。
- 隣接マーカ
- 適切な隣接条間を保つために、隣接マーカを隣接苗に合わせて植付走行する。
ライン・マーカで付けたスジが見え難いときなどに使う。
- 苗押さえ(苗ステー)
- 苗載せ台の苗床の崩れや横ずれを防ぐレールである。
苗の状態や苗床土の厚さによって、苗押さえを上下して滑りを調節する。
- 苗押さえ棒
- 通常は標準位置で良いが、苗の長さや植付姿勢が悪い場合は位置を替える必要がある。
苗が短い場合(苗が後倒れ)は下穴へ、長い場合(苗が前倒れ)は上穴に入れ替える。
- 油圧ロック弁
- 油圧回路を閉じて苗載せ台の落下を防止するものである。
- ワンタッチ作業開始レバー
- ワンタッチ・レバー1つで苗載せ台の昇降、植付ができる。
装備は機種による。
- バック・アップ
- 苗載せ台が降りているときにバック・ギヤに入れると、苗載せ台が自動的に最上位置に上がるものである。
- 自動水平制御装置
- 機体が傾いても、植付部を自動で水平に保つ装置である。
スプリングのみの簡単なものや、水平センサとモータを使うマイコン制御のものなど、各メーカ、各機種により様々である。
作成日:2007/4