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田植機の不調と処置



  1. 欠株が出る
  2. 浮き苗がある
  3. 植付け姿勢が悪い
  4. 植付苗が転ぶ
  5. 植付けた跡が乱れる
  6. 植付けした苗が一定しない
  7. 植付け本数がバラつく
  8. 苗の減り量がバラつく
  9. 植付爪と植付フォークが苗を持ち帰る
  10. 条止め時、エプロン口で苗床が浮き上がる
  11. 苗の滑りが悪い
  12. 切れ苗、折れ苗がある
  13. 「バチッ、バチッ」と音がして植付部が止まる
1.欠株が出る
原因 処置
植付爪、植付フォークの調整が悪い
(調整出来る機種のみ)
  • 植付苗に合わせて植付爪、植付フォークの再調整をする
植付爪、植付フォークが磨耗している
  • 新品に交換する
植付フォークががたつく
  • 新品に交換する
    (植付アーム内点検、修理 )
植付アーム内の潤滑油、またはグリース切れ、泥水混入による植付フォークの動作不良
  • 植付アーム内分解掃除
    潤滑油またはグリース注入
圃面にワラやゴミ屑が多くある
  • 植付深さをやや深くする
粘土質の圃場で水も少ない
  • 圃場に水を1~3㎝入れる
  • 苗クリーナ(押出し金具)を取り付ける
植付苗に播種ムラ、発芽ムラがある
  • 掻き取り量を多くする
    (他、横送り26回→20回))
床土が粘土質で粘りが強い苗
  • 苗床土を水に浸す
  • 苗クリーナ(押出し金具)を取り付ける
苗床が厚い
  • 掻き取り量をやや多くする
  • 苗押さえを高く調節する
  • 苗床厚(マット厚)が25~30㎜になるよう切り落す
    切り落せない場合はその苗は使用しない
  • 苗床土を水に浸す
播種量が少ない
  • 掻き取り量を多くする
    (他、横送り26回→20回))
苗の掻き取り量が少ない
  • 掻き取り量を多くする
苗床の滑りが悪くエプロン上に落ちない
(縦送りが悪い)
  • 苗床土を水に浸す
  • 苗載せ台に水を掛ける
  • 苗床の横幅を縮める
  • 苗押さえを一段(少し)上に上げる
苗送りベルトが時々作動していない条がある
(縦送り)
  • 修理または新品に交換する
苗床の入れ方が悪い
  • きちんと入れ直す



2.浮き苗がある
原因 処置
圃面が硬すぎる
(植付爪で開けた穴がふさがらない)
  • 圃場に水を1~2㎝入れて軟らかくする
圃面が軟らかすぎる
  • 水を落として圃面を硬くする、または落ちつかせる
  • 油圧感度調節レバーを軟い方向へ調節する
  • 植付け速度を遅くする
水深が3㎝以上ある
  • 水を落とす
植付け深さが浅い
  • 植付け具合を確認して、植付深さ調節レバーを深い方向へ調節する
  • 油圧感度調節レバーを硬い方向に調節する
フロートが浮き気味になっている
  • 油圧感度調節レバーを硬い方向に調節する
苗床土が乾いている
  • 苗床土を水に浸す
  • 苗載せ台に水を掛ける
植付爪が苗を持ち帰る
  • 苗クリーナを取り付ける
  • 圃場に水を1~2㎝入れる
  • 植付フォークのセット位置を2~3㎜低くする
    (調整出来る機種のみ)
  • 植付フォークを変える
人工マットで植付爪が苗をよく保持しない
(苗を掻き取った直後にバラける)
  • 根がらみのない人工マットは使用しない
    (専用育苗土、25~30㎜の床土厚さで播種)
根張りが悪く、崩れ易い苗を使ってる
  • 苗床土に少し水気をもたせる
  • 苗すくい板を使用して苗が崩れないようにする
  • 植付け速度を遅くする
  • 苗キーパを取り付ける
  • 床土は水に溶け難い土質のものにする
    (専用育苗土、25~30㎜の床土厚さで播種)
3.植付け姿勢が悪い
原因 処置
苗床土が乾いてる
  • 苗床土を水に浸す
掻き取り量が少ない
  • 播種量が少ない苗床なら、掻き取り量を多くする
植付け深さが浅過ぎる
  • 植付け深さを深くする
根張りが悪く、崩れ易い苗を使ってる
  • 苗床土に少し水気をもたせる
  • 苗すくい板を使用して苗が崩れないようにする
  • 植付け速度を遅くする
  • 苗キーパを取り付ける
  • 床土は水に溶け難い土質のものにする
    (専用育苗土、25~30㎜の床土厚さで播種)
植付爪、または植付フォークに泥が詰まってる
  • 水で洗い落とす



4.植付苗が転ぶ
原因 処置
植付爪が苗をよく保持しない
  • 植付フォークのセット位置を2~3㎜高くする
    (調整出来る機種のみ)
植付け深さが浅過ぎる
  • 植付け深さを深くする
苗床土が乾いてる
  • 苗床土を水に浸す
植付爪が苗を持ち帰る
  • 苗クリーナを取り付ける
  • 圃場に水を1~2㎝入れる
  • 植付フォークのセット位置を2~3㎜低くする
    (調整出来る機種のみ)
  • 植付フォークを変える
根張りが悪く、床土が砂質の苗であり、苗が植付爪から離れ易く、水につかると床土が溶ける苗
  • 水が多い場合は水を落とす
  • 苗床に少し水気をもたせる
  • 苗キーパを取り付ける
  • 床土は水に溶け難い土質のものにする
    (専用育苗土、25~30㎜の床土厚さで播種)
5.植付けた跡が乱れる
原因 処置
植付苗が泥で押されたり倒れる
  • 植付速度を遅くする
  • 真っ直ぐ走行する
水深が3㎝以上ある
  • 水を落とす
6.植付けした苗が一定しない
原因 処置
植付け本数にムラがある
  • 苗の発芽が不均一なら、掻き取り量を多くする
植付け深さが浅く、植えた苗が安定しない
  • 植付け深さを1段深植えにする
7.植付け本数がバラつく
原因 処置
植付爪が磨耗している
  • 新品に交換する
各条の植付爪の掻き取り量が揃っていない
  • 各条の掻き取り量を均一に調整する
苗床の滑りが悪くエプロン上に落ちない
(縦送りが悪い)
  • 苗床土を水に浸す
  • 苗載せ台に水を掛ける
  • 苗床の横幅を縮める
  • 苗押さえを少し高く調整する
苗の送り量が少ない
(苗送りベルト)
  • 掻き取り量を多くする
苗載せ台の苗が減って、苗送りベルトより下に苗がある
  • 苗を補給する



8.苗の減り量がバラつく
原因 処置
各条の植付爪の掻き取り量が揃っていない
  • 各条の掻き取り量を均一に調整する
欠株が多い
  • 「1.欠株が出る」原因と処置へ
苗載せ台の幅に対して苗床の横幅が広い
  • 縦送り量の少ない苗の苗床幅を縮める
  • 苗床土を水に浸す
9.植付爪と植付フォークが苗を持ち帰る
原因 処置
床土が粘土質で粘りが強い苗
  • 苗床土を水に浸す
  • 苗クリーナ(押出し金具)を取り付ける
圃場に水がない
  • 圃場に水を1~2㎝入れる
圃面が硬過ぎる
  • 圃場に水を1~2㎝入れて軟らかくする
植付フォークのセット位置が高い
  • 植付フォークのセット位置を2~3㎜低くする
    (調整出来る機種のみ)
10.条止め時、エプロン口で苗床が浮き上がる
原因 処置
苗床の根張りが悪い
  • 根張りの良い苗に変える
  • 苗押さえ棒(サブ・ガイド)を下げる
11.苗の滑りが悪い
原因 処置
マット重量が軽い
  • 覆土を多くする
    (4㎏以下の苗は使用しない)
  • 苗床土を水に浸す
苗押さえで押さえ過ぎている
  • 苗押さえを高くし調整する
苗送りベルトが時々作動していない条がある
  • 修理、または新品に交換する
苗載せ台の幅に対して苗床の横幅が広い
  • 苗床の横幅を縮める
  • 苗床土を水に浸す
  • 苗スベリ台を取り付ける
    (アタッチメント)
苗載せ台が古く、斜面がザラザラになっている
  • 新品に交換する
  • 苗床土に十分水を浸す
12.切れ苗、折れ苗がある
原因 処置
苗が乱れている
  • 苗運搬、苗搭載時に丁寧な取扱いをする
苗押さえが変形する
  • 苗押さえを苗載せ台に平行にする
苗の縦の掻き取り量が多い
  • 横送り量切替えを20回送りにして、植付本数調節レバーを少なく調整する
苗が短い、苗が後倒れになる
  • 苗押さえ棒(サブ・ガイド)を低く調整する
苗が長い、苗が前倒れになる
  • 苗押さえ棒(サブ・ガイド)を高く調整する
苗の草丈が長すぎる
(20㎝以上)
  • 苗載せ台に載せる前に、葉先を20㎝以下に切り揃える
  • 苗押さえ棒(サブ・ガイド)を高く調整する
  • 植付け深さを深めに調整する
  • 植付け速度を遅くする
13.「バチッ、バチッ」と音がして植付部が止まる。
原因 処置
植付爪に異物があたり、異常負荷のためトルク・リミッタが作動している
  • 主変速をニュートラル、油圧レバーを固定にし、エンジンを停止させてから障害物を取り除く



作成日:2007/2