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水温計の回路図と作動


水温計はエンジン冷却水の温度を表示するもので、レシーバ・ユニット部(受信、指示部)、センダ・ユニット部(検出、送信部)に分かれて構成されている。

レシーバ・ユニット部とセンダ・ユニット部は、主に次のように分かれる。


レシーバ・ユニット部…バイメタル式、交差コイル式、コイル式

センダ・ユニット部(センサ)…バイメタル式、抵抗式(サーミスタ)


水温計の回路例とその作動(コイルー抵抗式)

水温計の回路

回路例におけるバッテリとIGスイッチ(キー・スイッチ)間は、フュージブル・リンクとセル・モータB端子を経由しているが、これを省略する。


レシーバ・ユニットは、L1とL2コイルの巻かれた2個の鉄心が直角に配置され、その2個の鉄心の合成磁力が働く位置に指針の付いた可動鉄片が動く。

サーミスタとは、温度変化により抵抗値が変化する半導体抵抗素子である。

冷却水の温度が低い場合
エンジン始動直後の水温が低いときはサーミスタの抵抗値が大きいので、レシーバ・ユニットのL1コイルへ掛かる電圧が大きくなり、指針の付いた可動鉄片はL1コイルの作る磁界の方向へ回転するので、指針はCの方を指す。
冷却水の温度が高い場合
エンジン始動後水温が高くなるとサーミスタの抵抗値が小さくなり、レシーバ・ユニットのL1コイルよりL2コイルへ掛かる電圧が大きくなるので、指針の付いた可動鉄片はL2コイルの作る磁界へ回転し、指針はHの方に向かう。



作成日:2008/3